面接でうまく自分のことを伝えられていない気がする。
このようなお悩みにお答えします。
本記事の内容
- 過去を知ることの必要性
- ライフウェイクシートの作成方法
- ライフウェイクシートの活用方法
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(20名以上)
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
これまでの当社サービス利用者様からいただいた声(抜粋)はこちらをご覧ください。
無料で活用できるキャリア診断やキャリアコーチに関するサービスについてこちらで紹介しています。
良かったら覗いてみてください。
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自己分析をする際に過去を振り返ることの重要性
自己分析を始める際に最も重要な手法として現状と過去を振り返ることが挙げられます。
意識している自分、意識していない自分を分析し、自分を表す特徴だと認識したことは、その形成過程に過去の経験がどのように影響を与えたかを振り返ることが必要です。
あなたがそのパターンに気づき、そのパターンを成長に活かす。
あなたのパターン形成に影響を与えてきた価値観と過去の経験とのつながりを探ることがキャリアの棚卸に繋がります。
これにより、あなたに合った業界・企業・職種を把握しミスマッチを防ぐことに繋がります。
自己分析と並行して、転職先を探してみましょう。
探し方としては以下の転職サイトを使うのが王道です。5分ほどで登録できるので下記から登録してみましょう。
徹底的な自己分析を行う上で利用できるサービス
自己分析はまず自分で行う必要がありますが、ある時点で客観的な視点を入れることでキャリアの幅が広がります。
私もプロのキャリアカウンセラーに新たな選択肢を提言していただいたからこそ今のキャリアがあると思っています。
おすすめのキャリアコーチングをご紹介します。
元転職エージェント・人事など、経験豊富なコーチがキャリアアドバイスをしてくれます。
転職エージェントを利用したが、満足できるサポートが受けられなかった人は利用してみてもよいかもしれません。
過去の成功パターンを知る
そのなかでも、成功体験は面接でも必ずと言っていいほど問われます。
因みに、まずは無料で自己分析をスタートさせたい方にはこちらがオススメです。
市場価値診断なら、ミイダス!この無料診断では、自身のビジネスマンとしての行動特性、適正職種を理解することに留まらず、転職別、年齢別、学歴別の年収データからご自身と比較したい人と年収を比較することもできます。
成功体験を考える際によくSTARTというフレームワークが用いられます。
自分がいくら成果を出したと思っていても、それが客観的に相手に伝わらないとうまくアピールできません。
こで、エピソードに論理性を持たせるように意識しましょう。
論理性を持たせるには...。
それは、その成果や成功に再現性があるか否かです。
当時の状況から何となく成功したのではなく、障壁にぶち当たった時にどのように考え行動したのか。
その行動のどの点が成功に繋がったのか。
- 現状に対する問題意識が何か
- 設定した問題に対する施策検討(課題設定)
- 施策を実行する上での自身が工夫したアプローチ方法
を洗い出し、それらが再現性を持っているか判断しましょう。
効果的に成功体験を棚卸する考え方については、 以前こちらの記事で詳細をご紹介させていただきましたので是非ご覧ください。
過去の失敗パターンを知る
続いて、失敗パターンです。
そもそも、面接官はなぜ失敗した出来事を聞くのでしょうか。
失敗に関する質問は、単にあなたの知識不足や経験不足を見極める為のものではありません。
成功に向けたプロセスの途中から何を学ぶことができるか。
将来のポテンシャルを理解するために質問しています。
つまり、あなたがこの経験からどのように変化したかを示す必要があります。
よって、失敗を語る際は事実を淡々と述べるだけではなく、価値観に基づいた失敗であることを意識する必要があります。
具体的には、なぜその失敗を起こしたとあなたは考えているか。(何を失敗したかではなく、なぜ失敗したかにフォーカス)
そしてその失敗は、どの様な影響をあなたに与え、今のあなたを構成する要素となっているか。
少々分かりづらいと思いますので、ご参考までに私の例をご紹介させていただきます。
具体例
概要
MBA参画時、組織の中でスタート時に自身がローパフォーマーであると感じ、挫折した。クラスでの発言回数がクラスメイトに対して少なく、予習復習に掛ける時間がクラスメイトより多く必要で余裕がなかった。
困難
- 海外留学・出向経験があり、海外慣れしているとの自負があったがMBAではそれが通用しない
- 現地語・英語共に問題ないと思っていたが、MBAのプロジェクトでクライアントと話すときに必要な現地語は、細かい内容が聞き取れずチームに貢献できない
- これまでも海外生活は学校・会社のサポートありきだったので、ある程度生活水準が担保されていたが、留学先では現地学生と対等であるため、生活レベルがそこまで高くなく精神的に追い込まれた
工夫
- セルフコンパッションを確保する為、自分が安定的に貢献できる場を確保する。私の場合は、クラスの意見まとめ、議論のファシリテート、クラス委員会参画
- 過去の自分と比べてベターになり続ける(常に他人と比べることをやめた)
- 挫折したときの自分を守る策を確立した。具体的には3つ。自分が一番大事にしている本を読む/困難を経験しているビジネスリーダーの自伝を聞いて自信を照らし合わせる/私を理解してくれる人と話をし、自身が今置かれている立ち位置を客観視する
結果
- クラスで評価をされるようになった。例えばプレゼン能力であったり、xx人と留学生の架け橋になったり
- xxx名の中で成績上位9番目になった。これにより、志望していた米国コーネル大学への交換留学チケットをゲットした
得られたこと
- 自分を許してあげる・ほめてあげる勇気
- 伸びしろベストを目指すこと
- 挫折時のセルフマネジメント
面接本番までには、質問に答えられるように更なる深掘りが必要ですが、上に示した私の例では、[困難][工夫]のところで私の価値観を述べ、なるべく定量的に[結果]を示すようにしています。
そして、この経験からどのような変化を受け、今後どう活かせそうなのかの要素を[得られたこと]に入れ込んでいます。
ライフウェイクシートとは
自身の過去を棚卸する際の取っ掛かりとして活用できるツールをご紹介させて頂きます。
それはライフウェイクシートです。
ライフインチャートと呼ばれることもあります。
ライフウェイクシートとは?
ライフウェイクとは人生の航跡を表す言葉であり、このツールを使うことで人生の浮き沈みを可視化することができます。
私のライフウェイクシートは次のような形になりました。(以下は、社会人以降のみ掲載しています)
ライフウェイクシートの作成方法
縦軸に気分の浮き沈み、横軸に時間を置いています。
作成時間は1時間から2間ほどを見ておけばよいでしょう。
ライフウェイクシートの作成3ステップ
- これまでの人生で重要だと思うイベントをライフウェイクシートにプロットしカーブ線でつなぐ
- それぞれのイベントに記号をプロットする
- それぞれのイベントを深掘りする
これまでの人生で重要だと思うイベントをライフウェイクシートにプロットしカーブ線でつなぐ
まずはざっくりこれまでの人生を振り返り、特出すべきイベントを思い浮かべます。
これまでの人生でピークと思う点、大きな挫折を味わった点等を大まかにプロットし、それらを線でつなぎます。
それぞれのイベントに記号をプロットする
特にうれしかった出来事・感動した出来事には「〇」、悲しかった出来事・ショックだった出来事には「×」、そして、人生の岐路・人生の中で大きな出来事には「★」をプロットしています。
それぞれのイベントを深掘りする
その後、それぞれのイベントについて、さらに深掘りを行います。
- なぜその選択をしたのか
- その時どんな思いだったのか
- 誰かの影響を受けたのか
- 自分の価値観はなんなのか
- どんな思いをもってその行動に踏み切ったのか
- その経験をどのように活かしたのか
過去を振り返る中で、「この時はこんなことを思っていたな」、「今思えばあの時が一番つらかった」など、自身の価値観や人間性の理解が進みます。
それぞれの出来事に対して、なぜそのような感情を抱いたのか。
そこから、あなたが大切にしている人生の価値観が見えてきます。
もし可能であれば、作成したライフワークを友人やパートナーなどの信頼できる人に共有して内容を振り返ってみることをお勧めします。
会話しているうちに、自分でも気づかない自分に気づけたり、周りの人から新たに気づきをもらえることがあります。
またこの作業は自己理解が進むだけではなく、面接官に内容を整理して話すことにもつながるため、聞き手があなたを理解しやすくなる効果も期待できます。
ライフウェイクシートを活用してキャリアアップを実現しよう
自己理解をする上でこのようなシートを手と頭を動かしながら作成してみることはその後の書類作成や面接対策を行う上で強力な土台となります。
自己分析をどれだけ徹底するかで他の候補者と差別化できます。
ライフウェイクシートのメリット2つ
- 強み・個性を発見できる
ライフウェイクシート上で表現された上昇ポイント(「★」や「〇」)を深掘りすることで、そのポイントに達するために、またはそのポイントに達した際に、あなたのどのような強みが発揮されたのかを棚卸することができます。 - 価値観を客観的に分析できる
あなたがどんな時に楽しいと感じたのか。人生の節目にどんな決断をしたのか。それが今のあなたにどう影響をあたえているのか等を客観的に分析することができます。これまでの出来事を整理することで、あなたの人間性を具体的なライフイベントをもって他者に伝える事にも繋がります。
企業によってはこのライフウェイクシートを応募者に事前に記載するように依頼することがあります。
この場合、応募者はライフウェイクシートをベースに面接者の質問ポイントを誘導できるので、正確に書くことで自分のペースで面接を進めることが可能となります。
面接で直接ライフウェイクシートを使わない場合でも、ご自身の自己分析を行う上でこのライフウェイクシートは大いに役立ちます。
過去のライフイベントを可視化することで、あなたの成功パターンや、失敗からどう学ぶのか等の要素を洗い出すことができます。
これらの要素を理解することで、就活の軸を明確にしたり、これまでの人生での成功パターンと照らし合わせあなたの目指す企業や業界に最短距離で到達するかを検討するきっかけとなります。
自己分析は、手を動かしたり人に話してみたりすることでより質を上げることができます。
ライフウェイクシートのみならず、自己分析や職歴書などでお困りの方はSNSやお問い合わせからお気軽にコンタクトいただければと思います。