平日にまとまった時間があったので、平日しか取れることのできない変わった資格を取得したいと考えました。
当初はドローンの免許取得を考えていましたが、費用が20万円を超えるのと期間が1週間ほど必要なので断念。
代わりにユンボの免許を取ろうと思いましたが、どうせならもっと変わった資格をと思い、ロードローラーの資格取得を決意しました。
本記事では、ロードローラ取得手段や実際の講習に様子についてご紹介したいと思います。
実は過去に執筆した、「平日休みのおすすめの過ごし方」に関する記事でロードローラーについて少し触れていました。
ポイント
地面を占め固める際に使うロードローラーの免許は、2日間の講習を受けることで取得できます。現在は講習を受けることで免許取得となりますが、事故が増加している機械であることから、今後は運転技能講習へ格上げされる可能性があります。
本記事の内容
こんな方におすすめ
- 建機の資格を取得したい
- ロードローラーを運転してみたい
- 平日休みの特権を使って何かものになることをしたい
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- ロードローラの免許をコマツ教習所で取得
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
ロードローラーとは
ロードローラーは工事現場などでたまに見かける、地面をローラーで踏み固める建設機械の総称です。
ローラー車、スムーズローラー や、文脈によっては単にローラー、締固め用機械と呼ばれることもあります。
この重機は、主に道路や基礎の建設時に土壌、礫、コンクリート、アスファルトなどを押し固めるのに使用されます。
免許取得について
まずは、気になる費用や難易度から見てみましょう。
受講費用と期間(筆者のケース)
- 受講費用:18,000円
- 期間:10時間 (2日)
申し込みの流れ
申し込みは非常に簡単で、十分もあれば完了することができます。
講習申し込みの3ステップ
- コマツ教習所株式会社のHPに対象の教習と日程を確認
- 必要事項、データを入力の上提出
- 講習費用の振り込み
コマツ教習所株式会社のHPにて対象の教習と日程を確認
こちらのサイトから情報を確認します。
各事業所、月に1回以上は講習を行なっている様子です。
必要事項、データを入力の上提出
氏名や住所を入力します。
あわせて、運転免許証などの本人確認書をデータで添付し提出します。
提出が完了し、2日ほど経過するとコマツ教習所から正式な申込書が届きます。
こちらに改めて教習科目や各種確認にチェックを行い郵送で提出。
講習費用の振り込み
申込書を提出してから約1週間後に、受講票と教習費用振り込み用紙が届きます。
振り込み用紙にはなぜか「必ず振り込みの前に本用紙をFaxいただく若しくは、Telにてご連絡ください」と記載があります。
今時Faxは驚きましたが、紙でのやり取りが何往復もされるなど、まだまだデジタル化の余地がありそうです。
兎にも角にも、筆者は振り込み前に教習所へ連絡し無事に振り込みを終えました。
尚、振り込み期日は受講日の2日前(土日祝含まず)との指定がありました。
受講票には当日の持ち物が記載されていますのでそちらを忘れずに持っていきましょう。
当日の持ち物
- 受講票
- 本人確認書類の原本(運転免許証)
- 印鑑(シャチハタ可)
- 筆記用具
正確な持ち物は、コマツから送付されてくる受講票を確認しましょう
講習当日
次に、講習が行われる2日間の流れについてご紹介します。
当日の流れ
- 写真撮影
- 受付
- 座学(6時間)
- 実技(4時間)
1から3までの項目を1日目で全て実施します。
4の実技は2日目です。
写真撮影
教習所に着くと受付窓口のすぐ横に設置された写真撮影機で証明写真を撮ります。
筆者が伺った教習所には2台の写真撮影機がありました。
コンビニの横などに置いてある通常の写真撮影機と変わりませんが、教習所のものはお金を投入する必要がないのと写真は印刷されずデータとして教習所に提出される点が異なります。
写真を撮り終わると、掲示板に記載された教室を確認し各自教室に移動します。
教室には筆者を含めて4名の方がいらっしゃいました。
4,50代の方々でした。
受付
講習開始の30分前に受付が始まりました。
名前と住所の確認を行い受付完了です。
お弁当の手配ができるようで、担当の方から「お弁当が必要な方は申し出てください」とアナウンスがありました。
座学(6時間)
早速、座学の開始です。
座学の内容
- ロードローラーの概要
- 動力装置の構造機能
- 運転操作
- 点検整備
- 輸送
- 安全装置及び安全心得
- 運転に必要な力学
- 土の性質
- 機械の性能と選定
- 施工
- 災害事例
- 関係法令
ロードローラーの各種名称や、駆動の仕組み、実際にあった事故などが講義形式で紹介されます。
座学の最後にはミニテストがあるとのことで、各パートの主要ポイントは強調して説明してくれました。
ミニテストが終わると1日目の講習は終了です。
実技(4時間)
2日目は4時間の実技です。
前後進、スラロームなどを行い、ロードローラーの動きに慣れます。
筆者が受講した日は晴れでしたが、雨だと大変だなと思いました。
参加者が少なかったため、一人一人に与えられる運転機会が多く、大変充実した時間となりました。
人数が少なかったこともあり趣味で免許を取得しにきた私を気遣って、講習の終わり側に講師の先生が少しだけ多めの時間筆者に運転させてくれました。
実技が終わると修了式です。
一人一人名前が呼ばれ、免許証が配布されます。
ロードローラーの免許を取得してよかった点
実際に参加してみて、思い切って申し込んで良かったと思うことがたくさんありました。
普段関わらない人と話すことができる
舗装屋さん、建築業を営む方など、普段関わりのない人と話すことができます。
他の世界を知ることで視野が広まります。
筆者の場合、普段何気なく使っている道路や歩道をみて、インフラが整っている日本に改めて感謝するとともに、その裏には何人もの努力があることを考えるようになりました。
また、工事現場を通りロードローラーを見つけると心の中で「ご苦労様です」と囁くようになりました。
新たな知識が増える
何にしても、勉強してみると興味を持てることがあります。
筆者は今回のロードローラーの講習を通じて、道路の作り方について理解できました。
例えば、道路はいくつもの層が重なっていて、最近では新たな道路舗装の技術により従来よりも強固で安く道路を作ることができるようになったという知識が挙げられます。
すぐには役に立たないかもしれませんが、新たな知識を身につけることで普段の生活が過ごすだけ変わって見えるかもしれません。
話のネタになる
筆者の場合、これが一番大きなメリットです。
まず、ロードローラーについて誰かに話すと、「ロードローラーって何?」という質問があり、そこから「何で?」と会話が続きます。
自分を印象付けるためにも、他の人とは異なる資格を保有したり経験したりすることは非常に有効です。
ロードローラーの免許は基本的には一生ものですので、貴重な平日休みに取得する意義はあるのかなと思います。
ロードローラーの免許取得に際して後悔した点
取得してみて、次回に生かすポイントも学びました。
トータル費用がそれなりにかかる
免許取得の講習は1.8万円でしたが、宿泊費や交通費などを合わせると筆者の場合、5万円近くかかりました。
講習は朝早くから開始されるケースがほとんどですので、必要に応じてホテルに泊まることも考えなくてはなりません。
後悔という後悔ではないものの、トータルコストでいくらかかるか、というのはあらかじめ調べておくべきだったなと反省しています。
まとめ:重機・建機の資格取得は安心安全のコマツ教習所がおすすめ
人数が少なかったこともあり、講習の間に様々なお話をokお伺いすることができました。
1つは、現在受講のみで資格取得ができるロードローラーも、今後試験型の技能資格になる可能性があるということです。
これはロードローラーの事故が増えていることに起因します。
事故が増えると、当然その機械を運転する際に必要となる免許取得の難易度が上がります。
一方で現在(2023年2月)であれば講習を受けることで免許取得ができ、仮に技能試験に格上げされた場合でも数時間の補習を受けることで免許維持ができるため難易度は上がりません。
そう言った意味でも迷われている方は早めに受講してみることをお勧めします。
また、重機・建機の免許取得に際してコマツの品質は高く、ゼネコンさんなどはコマツ教習所以外で取得した免許を認めない事例もあるそうです。
せっかく時間と費用をかけて取得する免許ですから、取り直しは避けたいですよね。
そのような点で、免許取得の際はコマツ教習所の1択ではないかと筆者は思います。
この免許をいつ使うのか、そもそも使うことがあるのかわかりませんが、子供の頃から乗りたいなと思っていた車に乗る資格を得ることができとても嬉しいです。
平日休みを充実させたい方、ロードローラーをはじめとする特殊免許の取得を検討してみてはいかがでしょうか。