人気企業の野村総合研究所(NRI)に転職を考えているけどハードルが高そう。
書類が合格してもうすぐ面接を受けるのだけど、どのように準備したらよいか分からない
そんなお悩みにお答えします。
本記事の内容
- 野村総合研究所(NRI)の選考フロー
- 野村総合研究所(NRI)の面接で聞かれる質問例
- 野村総合研究所(NRI)面接通過に向けた対策
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- コンサルティングファーム9社の面接に進み、通過率78%
- 野村総合研究所(NRI)選考経験有(3次面接辞退)
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
この記事は筆者の体験談に加え、転職エージェント3社からの情報、及び以下の書籍を参考し執筆しています。
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
野村総合研究所(NRI)の採用面接前に知っておくべきこと
DIAMOND Onlineの調査で、早大生・慶大生が選ぶ、就職注目企業ランキング2021で第2位にランクインされている人気企業の野村総合研究所(NRI)。
人気企業であるが故に転職難易度は高めですが、きちんとした準備をすることで選考を有利に進めることが可能です。
ぜひ入念に準備しましょう。
面接準備と並行して、コンサルティング業界に強いエージェントへ登録し多角的に情報を集めましょう。どれも5分ほどで登録ができます。
選考フロー(キャリア採用のケース)
NRIはコンサル経験がない応募者に対して、キャリア採用でも玉手箱のオンラインテストを課しています。
その他のコンサルティングファームと大きく変わらず、面接は3、4回程度ありケース面接の要素も入ってきます。
- 書類選考
- Webテスト(玉手箱)
- 面接(3、4回程度)
- オファー面談
- 内定
当時利用していたエージェントさんによると、NRIは書類通過率はそこまで低くないものの玉手箱で半数弱の割合で落とされるとのことでした。
玉手箱は何問か解いて傾向を掴み、7割以上の点を取れることを目安に対策しておくことをおススメします。
面接傾向
私は3次面接まで進み、途中で辞退しています。
尚、面接は全てオンラインでした。
1次面接
- 面接官:1名
- 所要時間:1時間
- 内容:ビヘイビアー面接・簡易的なケース面接
1次面接は和やかな雰囲気で会社説明や私の職歴書について深掘りがされました。
2次面接
- 面接官:2名
- 所要時間:1時間
- 内容:ビヘイビアー面接
主に、入社後にコンサルタントとして活躍できそうかといった観点で質問を受けました。
私の場合、2次面接は会話というよりか面接官の質問に答えて次の質問へといった、比較的ドライな感じでした。
3次面接
- 面接官:2名
- 所要時間:1時間
- 内容:ビヘイビアー面接
1次、2次面接と比べてさらに経歴やキャリア目標について深掘りが行われ、プレッシャーも強めでした。
私が受けた他のファームと比較して雰囲気は一番固い印象を受けました。会話ベースで進むのではなく、基本的に面接官の質問にロジカル且つ端的に答えられているかという点が厳しく見られていたように感じます。
野村総合研究所(NRI)の採用面接で実際に聞かれた質問内容
私が受けた1次、2次、3次で実際に質問された内容をご紹介します。
- なぜ転職を考えたか
- なぜコンサルのなかでNRIなのか
- そのNRIの強みは、弊社の社員と同業のどちらから聞いたのか
- コンサルと仕事したことあるか、コンサルの仕事の進め方は理解しているか
- コンサルとして、具体的にどういった課題に対してどのようにアプローチしながら進めるか述べよ
- NRIの今いるプロパーに勝てる能力は何か
- 営業、分析、提言の全てをコンサルタントが担当することにより生じるメリットやデメリットは何か
- 入社後やりたいことやキャリアビジョン
- 入社後売りにしたいこと
- X社(競合)は今後どうすべきだと思うか
- 支援先として興味のある業界や業務領域は
- 自分の課題は? 潰すために何をしてる
- 現職で結果を出すために自分なりに創意工夫した点は
- コンサルのバリューが何だと思うか
- なぜ現職の企業に就職したのか
- 現在の業務内容は何か
- 他社の選考はどこを受けているか、どの程度進んでいるか
以下は、私が自動車業界でのバックグラウンドがあるために聞かれた質問です。
- NAFTA動向による影響は
- 今後自動車領域でリーダーポジションをとる企業はどのような特徴を持っているか
- 例えば日産は今後どうすべきか(ケース面接チック)
- 10年後の自動車業界はどうなっているか
- 日本OEMは今後どうしたらよいか
- 日系OEM 1社を支援するとすると、どこを支援したいか、理由は
- EVは普及すると思うか
- FCVについてどう思うか
- 欧州でHVで劣後している点があるとすれば、それは何か
- 海外駐在中はどんな環境で仕事をしていたか
- 欧州で先進的な働き方を経験しているが、NRIはそこまで進ん
でいない。フラストレーションはたまらないか
面接に向け筆者が実際に準備した5つのこと
NRI面接前に以下のことを実施しました。
面接準備5つ
- 会社概要・会社特徴・強み・弱みを調査
- ケース面接対策
- 知り合いのNRI現役社員さんに働き方や社内の最新情報についてヒヤリング
- 想定質問に対する回答を準備
- ひたすら面接練習
会社概要・会社特徴・強み・弱みを調査
会社ホームページはもちろん、インターネット記事などで概要を掴みます。
当然求人も読み込み、必要とされる人材像や期待される業務内容を理解することで自身の活躍するイメージを創ります。
ケース面接対策
これはNRIに限った準備ではありませんが、シンクタンク系でも総合系でもケースが出てきたときに慌てないよう準備は継続して実施していました。
具体的には、まずこちらの書籍を一通り読みそのあとに転職エージェントさんとモック面接を繰り返しました。
実際に面接通過された方は上記書籍に加え、こちらの書籍も読んでいたとのことです。
ケース面接の準備を徹底したい方はこちらのも参考にしてみると良いと思います。
知り合いのNRI現役社員さんに働き方や社内の最新情報についてヒヤリング
志望度の高い企業の面接に臨む際には、ぜひ現役社員の方にコンタクトを試みましょう。
現役社員に知り合いがいない方は、LinkedInがオススメです。
面接プロセスに入ってからLinkedInでコンタクトをとるとお相手の都合もあり面接までにヒヤリングをできない可能性もありますので、実際の選考に入る前にコンタクトを試みる事をオススメします。
仮に選考に進まなかったとしても、企業比較を行う際に有力となるネットには公開されていない貴重な情報を得られることが多いです。
また、NRIが主催もしくは参加するセミナーにも積極的に参加することをオススメします。
1対1での質問ができないまでも現役社員のお話を聞くことは、他の候補者とあなたを差別化する要素にもなるので積極的に行動できると良いですね。
私の場合は、大学院の先輩にNRIで働かれている人がいたのでコンタクトしました。
知り合いやセミナーに参加することが難しい場合は、Glassdoorの情報を参考にしましょう。
SNSやGoogleアカウントを持っていれば、会社情報、過去に面接で聞かれた質問等、基本的な情報はこちらでサーチすることが可能です。
具体的な使い方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
想定質問に対する回答を準備
転職エージェントを利用する最大のメリットの1つでもありますが、彼らがこれまで支援してきた候補者から蓄積した質問集を入手します。
機密情報管理の都合上、積極的に開示されるものではありませんが、NRIを本気で受けるのであれば転職エージェントにぜひ聞き込みを行うべきです。
私は実際に事前に転職エージェントに教えてもらっていた過去問がいくつか本番の面接でも出題されました。
事前に回答内容のポイントを整理していたので、落ち着いて受け答えをすることができました。
ひたすら面接練習
考えが自分の口から自然に出てくるように何度も練習を行います。
オンライン面接でしたので、PCカメラオンで実際の表情や身振りを観察しながら必要な修正を行います。
録画をすることで声のトーンや速さについても落ち着いて分析することができます。
理想的な方法としては、第一志望群ではない企業の面接を受けて面接慣れをすることが一番パフォーマンス向上に繋がると思いました。
この辺りの戦略やスケジュールについては転職エージェントと密にやり取りをする必要があります。
ぜひ能動的に転職エージェントにアプローチし、あなたにとって納得のいく転職活動を実現しましょう。
野村総合研究所(NRI)へ転職にオススメのエージェント
ケース面接練習にきちんと対応してくれる転職エージェントさんを選ぶことが必須です。
特に最後の2つに関しては、どちらもご担当の方が熱心にケース面接から選考の進め方についてアドバイスくださりました。
今でも本当に感謝しています。
まとめ:野村総合研究所(NRI)は徹底した業界・企業研究を行い臨むべし!
NRIは国内最大手のシンクタンクでありとても魅力的な企業です。
あなたという人間性に対して、書類記載内容を2段階、3段階深掘りして確認が入ります。
またキャリア採用は、即戦力として一緒に仕事をする仲間として適切かシビアに評価されるので、事前に業界企業研究を行い十分な対策をして臨むことで選考通過率を高めることができます。
あなたの目指すキャリアアップ実現を応援しています。
何かキャリアに関するご質問がある方はお気軽にこちらのコンタクトからご連絡頂ければと思います。
本記事執筆にあたり参考にした書籍