先日、筆者が所属するアジアのリーダーを生み出すための奨学金団体の会合に参加してきました。
日本からは東大、京大、早慶等、中国からは北京大学などはじめとするトップ大学の学生が集結この団体。
アルムナイ(卒業生)として出席し現役の学生と会話することができたのでその様子をご紹介したいと思います。
こんな方におすすめ
- 大学生・大学院生: 就職活動や将来のキャリアについて考える段階にいる学生にとって、他のトップ大学の学生との交流や、奨学金制度についての情報をご紹介しています
- 新卒採用を控えた学生: 卒業後のキャリアに向けて準備を進めている学生にとって、アルムナイの経験やアドバイス、現役学生との会話から得られるインサイトが参考になるでしょう
- 自己成長やキャリア形成に興味を持つ人: 成功を収めた人々の姿勢やアプローチ、コミュニティ参加の重要性など、個人の成長とキャリア形成に関心のある人にとって、ヒントやアイデアが得られる内容です
- 奨学金制度に興味のある人: 奨学金を活用した留学や研究の機会に興味のある人にとって、選考プロセスや申請に関する情報が記載されています
本記事の信頼性

この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(合計30名以上)
- 大学でキャリア構築に関する講義を実施
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事

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目次[非表示]
団体について

この団体は香港を母体とした奨学金団体です。
こちらの団体の目玉は他の奨学金団体と異なり、金銭面での支援のみならず、アジアの若手優秀人材が繋がるコミュニティを提供していることにあります。
創始者かつ名誉理事長の、日中の若者の交流・友情・理解を促進し、次世代のアジアの指導者を育成したいというビジョンに基づき創設されています。
団体名の公表はこの場では控えさせていただきますが、興味がある方はこちらよりお問い合わせください
こちらの団体では、毎年100名ほど、アジアの次世代の指導者となることが期待される高い能力と向上心を持つ学生・研究者を選抜し、12~24ヶ月の奨学金を支給しています。
奨学金は対象大学の学部、修士・博士課程にて学位取得を目指す希望者に対して、選考の上、支給されます。
今回のイベントは、現役奨学生たちが2週間共に過ごし生涯にわたるコミュニティを形成するプログラムのお疲れ様会という位置付けでした。
どのようにして選抜されるのか

選考プロセス
- 書類選考(1回)
- 面接(1回)
書類選考
研究の必要性や目的などを記した研究計画書、現代アジアにおける諸問題に関する小論文を作成します。
これらの書類は特別な形式が指定されているわけではないので、これらの書類が求められる背景や目的を自分の中で明確にした上で、それらに応える内容を「具体的に」記載する必要があります。
奨学金やMBAの研究計画書・小論文に関する各種添削をご要望の方はお気軽にご連絡ください。
実際に奨学金、MBAを合格した筆者が丁寧にご支援させていただきます。
必要書類として、指導教員からの推薦状も必要です。
面接
筆者の時はPCでムービーを撮影し、応募理由や、奨学金を受けた際にどのような貢献をコミュニティに対してできるかといった内容をプレゼンしました。
面接の詳細は書類選考追加後に奨学金団体から通知があります。
動画を撮影するにせよ、オンサイトで面接に臨むにせよ、面接対策には自身の考えを2段階、3段階深掘りすることが一つの重要ポイントであるので、一人で行き詰まったら他社に問いかけてもらい思考を言語化することが有効です。
参加者の共通点

主にアルムナイの方と話したのですが、みなさんコンサルや商社が多く、中には20代で起業されている方もいらっしゃいました。
日本、アジア、世界で活躍する人たちと近況を報告しあうことで、大変刺激になりました。
今回会話した方にはとある共通点があることに気づきました。
それは、皆オープンマインドであるということです。
会場には200名ほど集まっており、初めましての方が多い中でしたが、皆さん話しかけると笑顔で対応してくれるのです。
また人の名前を覚える能力にも長けており、一度挨拶しただけで、名前を記憶し会話の節々に名前を入れてくるのです。
さらに話も簡潔でわかりやすいので、会話が面白いほど弾みます。
導入から収束まで一貫してコミュニケーションコストが低いため、人とのつながりが瞬時に生まれるような印象を受けました。
現役学生との会話

僅かながら学生とも会話する機会がありました。
その女性は早稲田大学4年生で来年春から大手IT企業で働くとのことでした。
そんな彼女から「新人としてどのようなことを意識して業務にあたるべきか」という質問を受けました。
就活が終わり残りの学生生活を一生懸命に過ごし、就職の時期が近づくと誰もが抱く疑問だと思います。
筆者は3つのことをアドバイスさせていただきました。
- 自分の軸を持ちそれをアジャストし続けること
- 部分的にロールモデルを見つけること
- 会社以外のコミュニティに顔を出すこと
自分の軸を持ちそれをアジャストし続けること
1つ目に関して、社会人になるとチームで仕事をする機会が非常に多く存在します。
その中で当然ながら自分とは馬の合わない上司や、変わり者の先輩などに出くわすことも多々あります。
仕事なので上司や先輩の指示には従いつつも、自分の価値観や考えは一本軸として通す意識をもち、対面する人に応じて部分的にアジャストすることが重要です。
自分の軸だけを常に通してしまうと、(仮にあなた正しいとしても)上司とうまくいかず結局その跳ね返りを受け仕事が進まない、やりづらいなんてことが起こります。
そこで、特に初めのうちはある程度妥協しつつ、ただ「この部分は妥協しているんだ」という意識を持つことで、経験の中でより多くの思考や気づきを得ることができるのです。
気づきを得ながら経験をある程度積むと、仕事のやり方がわかってきたり周りから評価されたりしてくるので、そのタイミングで自分の軸、意見を通すことが可能となります。
部分的にロールモデルを見つけること
そして2つ目は、「こうなりたい!」と思える人を社内外で見つけることです。
これはロールモデルと呼ばれますが、一般になりたい姿が完璧に一致する一人の人物を見つけることは至難の業です。
そこでイメージとしてはAさんからはこんな良いところを、Bさんからはこんな良いところを、といった具合に良い部分を集めることです。
さらに、その良い部分がなぜ良いと考えるのか、その良い部分と今の自分を比べた際にどのようなGapが存在するのか、そのGapを縮めるためにはどのような取り組みが必要なのかを自分なりに分析することが重要です。
例えば、物事を構造化することが得意なAさんのようになりたいと思ったとします。
今の自分は物事を後続化する際に、部分部分のロジックはつながっているものの、全体で俯瞰した際にピラミッドストラクチャーになっていないとした場合、虫の目だけではなく鳥の目で見た際にも全体のロジックが通るようにする必要があります。
このGapを埋めるために、まずは型を頭に入れることが必要と考え、経産省のHPに掲載されている戦略コンサルのスライドを理解して使えそうなスライドをストックする。
自身が戦略案件に身を置き、OJTで物事を構造化して考えることについて実践する。
などが具体的なアクションとして挙げられます。
このように目標が定まると、そことの距離感が掴め、その距離を埋めるために必要なアクションや計画を立てやすくなるのです。
ロールモデルの見つけ方についてより詳しく知りたい方にはこちらの書籍がおすすめです。
会社以外のコミュニティに顔を出すこと
そして最後が会社以外のコミュニティに顔を出すことです。
社会人では、意識をしないと社外との関係が希薄になります。
意識的に社外のコミュニティに参加し繋がりを作ることで、自分を客観視することができます。

どのようなコミュニティでも良いのですが、自分の興味の持てるコミュニティが良いと思います。
人脈づくりは結果論であり、入り口は自分の興味関心で良いと思います。
筆者の場合、キャリアカウンセラー養成講座やデザインの専門学校、タップダンスのスクール、地元の仲間で細々と続けている地域活性化活動、転職エージェントとの情報交換がそれにあたります。
これらに参加することで、本業で身につけたスキルが社外の人に評価されたり、社外で構築した人脈が本業に生きたりします。
バランス、というワードは便利な言葉なのであまり使うべきではないと思いますが、社内での自分と社外での自分を定期的に行き来することで、自分が本当にやりたいことや、やれることが見えてきます。
ぜひ会社にどっぷり浸かるのではなくて、社外へのアンテナも張るように意識しましょう。
まとめ:トップ学生でも悩み葛藤している!

このアジアのリーダー育成奨学金団体の会合に参加して、驚くべきインスピレーションを得ました。
トップ大学の学生との交流を通じて、アジアの未来に向けた情熱と才能に触れることができました。
アルムナイたちのオープンマインドな姿勢は感銘深く、新たな視点を持つ重要性を再認識しました。
さらに、現役学生との会話から、将来のキャリアに対する考え方や悩みについての洞察を得ました。
学生が就職の準備を進めている段階で、将来の職場でどのように振る舞うべきかという不安や疑問が生じることがあります。
新人としての立場での期待や役割に対する不安や適切な対処法について考えることがあります。
そんな中で、社会人としての自己アイデンティティをどのように築いていくかという点が悩みの一つとなり得ます。
自分の軸を持ちながらも、職場環境や上司・同僚との調和を保つ方法に悩むことがあります。
これらのポイントは、学生が新たなフェーズへ進む際に、自己成長やキャリアの方向性を模索する上での課題や悩みを反映しています。
キャリアでお悩みの方は、お気軽に連絡ください。
皆さまの自己実現を全力でサポートさせていただきます!