就活・転職時に求められる軸。答えは過去の自分の中にあります。
ポイント
就活・転職の軸は、「過去」の振り返りの「質」がものを言う世界です。便利なツールなども適宜活用しながら丁寧に過去の自分を振り返ってみましょう。
本記事の内容
- 就活・転職の軸の見つけ方
- 軸を検討する際の視点(主観・客観)
- 軸を検討する際の便利ツール
こんな方におすすめ
- 説得力のある就活・転職の軸を見つけたい
- 過去の振り返りを本気で実施したい
- 自分のやりたいことを見つけたい
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施
- 国家資格キャリアコンサルタント合格(オールA評価)
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
結論:就活・転職軸の検討には徹底した過去の振り返りが肝要
就活/転職の軸ってどうやって決めるの?
これは、メンターをさせていただいている学生さんや出産を機に転職を考え始めた知人から最近いただいた質問です。
いざ就活や転職を始めようとすると、自分は何をしたいのか、仕事をしてどんな人生を手にしたいのかを考え始めると思います。
でもそれらの問いにはなかなか答えが出ないことが多いのが実情です。
なぜなら上記のような思考法は「未来」に基づく内容だからです。
1年前のあなたが今日のあなたを想像できなかったように、今日のあなたが1年後のあなたを想像することは難しいです。
ではどのように就活/転職の実を見つけるのか。
答えはあなたの「過去」にあります。
一度肩の力を抜いて昔のことを思い浮かべてみましょう。
- 幼少期好きだったこと
- 小学生のとき夢中になったこと
- 高校の時最も頑張ったこと
- 社会人で達成感を得たこと
あなたがどんなことに喜びを覚え、やりがいを感じたのか。
一度フラットな目で書き出してみましょう。
過去の振り返りに活用できる便利ツール
ライフウェイクシートという手法が簡単且つこれまでの人生を可視化するのに役立ちます。
ライフウェイクとは人生の航跡を表す言葉であり、このツールを使うことで人生の浮き沈みを可視化することができます。
実例とともに具体的な作成方法をご紹介していますのでぜひご覧になってください。
キャリアカウンセリングの世界でも相談者の過去に焦点を当てて内省を促すことをよく行います。
キャリアコンサルタントの資格を取得するまでの私は、相談者の未来を定義することに必死でした。
過去は変えられない、変えられるのは未来だけだ。
でも未来が定義できないからみなさん悩むのですよね。
確かに過去は変えられません。
ただ、変えられないからこそ、あなたという人間を形作る紛れもない根拠となりうるのです。
過去にフォーカスして、自分がどんなことにやりがいを感じてきたのか再認識してみましょう。
就活・転職の軸探しで重要なもう一つの観点
しかし、就活/転職の軸は自分からの視点だけでは完成しません。
誰かから報酬をいただく上で、あなたとしての強みを理解する必要があります。
つまり、企業や顧客からの視点です。
良く「私には強みがありません」というご相談を受けることがあります。
強みがない…本当でしょうか。
強み探しに関する思い出深いエピソード
1つエピソードをご紹介します。
ある時、筆者の元へ履歴書の添削依頼をしてくださったAさんという方がいました。
Aさんは誰もが知る超有名大学を主席で卒業。
そして、卒業後はまた誰もが知る超大手に就職。
さらに、若くして海外駐在を経験し、異例の速さで昇進。
誰もが羨むキラキラキャリアと思いきや、Aさんはこう呟きました。
「…私には強みがないんです」
実はこのようなケース、筆者は何度も遭遇しています。
強みというのは、誰かと比べたときの強み。
つまり、比較対象があってこそ語ることができるのです。
比較対象をどこに置くかで強みは変わってきます。
責任感や使命感の強い人、できる人ほど強みを見つけることに苦労する傾向にある気がします。
人ができないようなことを「当たり前」のようにこなせてしまうため、それが自身の強みだと気づきにくいのです。
そんな方に対してはこれまでの業務実績から、苦労したことややりがいを感じたこと、そのときどのように考えどのように行動したのかを一つ一つ言語化してもらいます。
言語化する中で「それって強みではないですか?」などと問いかけを行うと、次第に
「確かに。今まで当たり前と思っていたけど私だからできたのかもしれない」などと気づきを得てもらうことが多いです。
強み発見に役立つ手法・ツール
カウンセリングではなく、お一人で強みを見つける時には、次の方法がおすすめです。
- 志望業界・企業の求める人物像を理解する
- ストレングスファインダーをやってみる
① 志望業界・企業の求める人材像を理解する
志望業界・企業の求める人材像は軸の答えそのものです。
求める人材像に当てはまるようなご自身のエピソードがないか思い出してみましょう。
以下は三井物産人材開発株式会社の求める人材像です。
求人にはより細かく必要人材が定義されているでしょう。
企業が求める人材像を一通り理解下のち、自身のエピーソードと絡めてオリジナル化を進めます。
当てはまるエピソードがあれば、それを強みとして一つの就活/転職の軸に盛り込みます。
② ストレングスファインダーをやってみる
ストレングスファインダーは自分の価値観を数値化し強みとしてランキング形式で可視化してくれる便利なツールです。
多くのコンサルティングファームでも活用されており、プロジェクトチーム形成時に参考にしたりします。
正規の値段では少し高いですが、書籍についてくるクーポンを活用することで比較的安く実施することができます。
テストを受けるために必要なもの
- PCもしくはスマホ
- 2,340円(トップ5)~5,850円(34の資質全て)
リフトンストレングス・テストは177問のWebテストです。
3つの受験方法
- 対象書籍を購入しアクセスコードを入手する
- Gallup公式サイトにてアクセスコードを購入する
- アプリ「Strength Finder」にてアクセスコードを購入する
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ:自分の過去を徹底的に理解することで少し先の未来が描ける
就活/転職の軸は一朝一夕に定義できるものではありません。
何十年というあなたの過去を棚卸し、その時々の出来事を思い出し深掘りする必要がありますし、時には第三者の視点を入れる必要もあります。
就活・転職が本格的に始動する前に、是非とも過去の自分について振り返る機会を作ってみてください。
何か筆者でお手伝いできることがありましたらお気軽にメッセージください。
皆さまのキャリア実現を心から応援しております。