先日、大手日系製造業に勤める方(Yさん)から、転職の選考途中にキャリア相談を受けました
その方は30代前半であり、現在海外に出向中とのことでした。
勤務されている企業でも大変評価され、将来の幹部候補であったYさん。
Yさんが転職を考えるきっかけや悩みポイントなどをご紹介したいと思います。
こんな方におすすめ
- 転職を考えている方
- キャリア支援を受けたい方
- 自己成長を追求する方
- ワーク・ライフ・バランスを改善したい方
転職を検討している方は、転職の選考途中でのキャリア相談や自己分析の重要性について学ぶことができます。
自分の優先順位や将来のビジョンを明確化し、情報収集を積極的に行うことで、より良いキャリア選択をする手助けとなるでしょう。
また、キャリア支援者やキャリアコンサルタントを利用して自己分析や転職活動を進めたい方にも役立ちます。
記事の中で述べられている具体的なサポート例や学びを参考にしながら、自身のキャリア戦略を構築することができます。
そして、仕事とプライベートのバランスを大切にしたい方にも役立つ情報が含まれています。
記事ではライフワークバランスや家族との時間の重要性が取り上げられており、仕事においても自分らしい働き方を見つけるヒントを得ることができます。
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(合計20名以上)
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
自分の本当にやりたいことが明確でない場合は、以下のようなサービスの初回無料面談だけでも受けることをお勧めします。
自身のキャリアビジョンの解像度を上げる一助となるでしょう。
初回無料のおすすめキャリアコーチ
今回本記事でのストーリー紹介を承諾くださったYさんにこの場をお借りしてお礼申し上げます。
Yさんのストリーが誰かの背中を押すことを願って、記事を執筆させていただきます。
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
自己分析の方法がわからないという方はこちらの講座がお勧めです。
強みが見つからないと悩む人が自己分析ではないリサーチ術で本当の強みを見つける方法Yさんに何があったのか
新卒で大手企業に就職し、同期の中でも出世頭として期待されていたYさん。
そんなYさんが海外出向を命じられたのは数年前。
皆の期待を背負って海外の第一線で活躍していたYさんですが、実は出向の直前にお子さんを授かったそうです。
家族3人で海外にわたり、現地で出向者として働いていましたが、仕事が忙しく平日は子供の顔を見ることも許されない状況だったそうです。
責任感の強いYさんは多くの時間を仕事に割いていましたが、無理をしたせいがそのうち体調に影響が出始め、慢性的な気だるさを覚えるようになったそうです。
奥様からも体調を心配され、このままだと家族との時間はおろか、自分も身体を壊してしまうとの危機感を覚え、転職を考えるようになったとのことです。
筆者もこの感覚には強く共感します。
30代となると責任ある仕事も任され、なんとなく社会から働いてなんぼというプレッシャーを受けることも少なくありません。
しかし、人生のステージにより物事の優先度は変わります!
家族ができれば家族に時間を注ぎたいと思ったり、仕事で昇進を目指しているのであればより仕事にコミットしたりと、その時々の状況により大切にしたいことが変わるのは当然です。
Yさんは、現在自分が優先すべきことと実態のギャップに気づき、行動を起こした点が素晴らしいと思います。
転職が唯一解でないものの、忙しい中でも現状を打破しようと行動を起こせたことが救いでした。
Yさんが筆者に相談してくださった時にはすでに1社の選考を受け始め、さらに2社これから選考を受けようとしていた状況でした。
Handsshellとしてのサポート
Yさんはすでに書類提出を済ませていたため、筆者として書類添削のご支援はさせていただいていません。
1社の面接ではプレゼンが求められていたため、スライドライティングについて添削、修正案を提示させていただきました。
Yさんが求めていたのは、3社をどの軸で選定すべきかといった内容でした。
話を伺うと、どの3社もYさんのキャリア思考や希望年収に合致しており、優劣をつけることが容易ではありませんでした。
相談をいただいた際にはまだどれも選考中でしたが、Yさんの職歴や実績を考えるとどの企業から内定をもらってもおかしくないと、筆者は内心考えていました。
そこで、Yさんの将来ビジョンを明確化し、そこから軸となり得る要素を一緒になって抽出することを実施しました。
2回ほどの面談でヒヤリングを重ねると、Yさんはこれまでの実績を活かしこれまで活躍してきた業界Aのプロフェッショナルとしてキャリアを構築したいとの強い意向がありました。
とはいえ、がむしゃらに働くのではなく、ある程度平日も家族との時間を確保できる環境に身を置きたいと考えていました。
Yさんの場合、海外出向で高待遇を受けていました。
日本帰国では海外出向のような高待遇は難しいと考えつつも、向こう5、10年間の年収増加幅を気にされていました。
以上のことから、優先順位が高い順に3つの要素を抽出しました。
- 業界のプロフェッショナルとしてのキャリア構築が可能であること
- ライフワークバランスが一定保てる環境
- 5年、10年間のトータル年収
業界のプロフェッショナルとしてのキャリア構築が可能であること
まず、優先度1について、企業名だけ聞くとどれもその業界で名を馳せている一流企業です。
ただし、職務内容をよく伺ってみると、1社は斜陽領域に関する内容でした。
入社後に希望する領域への移動が叶うか確約されない中、その1社に転職するかが一つの論点となりそうです。
ライフワークバランスが一定保てる環境
また2つ目の、ライフワークバランスについては、3社で少し差がありました。
各社の面接で情報を集めたところ、とある1社は欧州系企業といいこともあり、有休消化やメリハリのある働き方がしやすい環境でした。
残りの2社は差はあれど、Yさん曰く実態としては比較的残業が多い印象だったとのことです。
5年、10年間のトータル年収
最後のトータル年収ですが、ここは企業もエージェントもなかなか情報を開示してくれずYさんは困っていました。
そこで、たまたま筆者の知り合いで前職そちらの企業で働いていたか方がいたので、ヒヤリングをかけました。
情報の濃淡があるので一概にApple to appleでの比較はできませんが、3社ともそこまで大きな差はなさそうでした。
後ほどわかった第4の軸
最終面接を終え、すべての企業から内定をもらったYさんは非常に悩んでいました。
そこで筆者から「面接を受ける中でこの人と働きたい」といった感覚を得た企業があるか、お伺いしました
するとどの企業も良かったのですが、ダイバーシティな環境で働けるある企業が特に良かったとYさんから返事がありました。
さらに話をお伺いすると、実は英語に苦手意識をお持ちで、これからのキャリアでは日本にいながらも英語に触れたり外国人の方と仕事ができる環境を求めていることがわかりました。
その観点で改めて3社を比較すると、1社が突出してダイバーシティな環境を有していることが浮き彫りになったのです。
もちろんこの1軸のみではなく、内定後のオファー面談でも真摯に最後まで向き合ってくれたのが当該企業であったことから、最終的にその企業の内定を受託しました。
このストーリーから得る学び
今回ご支援させていただいて強く感じたことが、Yさんは日頃から自己分析をきちんとやられていました。
よって、筆者に相談された際には目指すべき方向性(業界や職種)がすでに明確でした。
また相談いただいた際にYさんが作成された職歴書を拝見しましたが、これまでやってきたこと、これからやりたいことが明確に記載されておりました。
ここでの学びは、節目節目で自身のキャリアを棚棚卸しすることの重要性です。
転職するつもりがなくても、異動やプロジェクトの変わり目でスキルや実績などを棚卸しておくことでいざという時に初動が早く取れます。
Yさんも将来を期待されていた企業を退職することは考えていなかったといいます。
また、企業選定の軸を明確にした上で、なるべく多くの一次情報を取得することの重要性も再認識しました。
内定が出るとそこから決断までの猶予は大体1-2週間です。
そう考えると選考途中からあらゆるリソースに当たり、生の情報を収集することが必要です。
Yさんのケースでは、転職エージェントに加え、知り合いにも積極的にアプローチして情報収集を行いました。
しかし、ここで忘れてはいけないこととして、それらの情報はあくまで参考情報にしかならないということです。
情報の解像度には限界がありますし、鮮度もあるため過信は禁物です。
その際に重要なのが「主観」です。
周りから成功者と思われたい、良い給料を稼ぎたい、タイトルが欲しいなど周りと比較するのではなく、「自分としてどうありたいか」を一度立ち止まって考えてほしいです。
一度主観を認識した上で周りの意見を聞くのと、周りの意見しか聞かないのでは判断に大きな差が出ます。
最終的に自分の納得できる決断ができるよう、時には自分の声に耳を傾けることも重要です。
そんなことを言っても、自分の声はなかなか聞こえない。
わかります。
そんな時にキャリア支援者からの問いかけで内省を促し、自分の声に気づくことも一つの有効的な手段です。
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良かったら覗いてみてください。
今回のストーリーが誰かの背中を押す一助になれば幸いです。