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【キャリコン技能士2級】1.5週間で95/100点を取得した論述学習法

こんにちは。

キャリコン技能士2級の論述対策、皆さんはどのように学習されていますでしょうか。

筆者は本番直前の1.5週間で対策をしました。

短い期間でもポイントを抑えることで、LECの模試(過去問)では95/100点をとることができました。

今回は技能士2級合格に向けて限られた時間の中でどのように勉強を進めたかご紹介したいと思います。

この記事を見た方の合格確率を少しでも向上させることができたら本望です。

国家資格キャリコンむけの論述学習方法はこちらで詳しくまとめています

こんな方におすすめ

  • キャリアコンサルタント技能士2級合格を目指している人
  • 論述試験の対策に不安を感じている人
  • 試験直前の効果的な学習方法を探している人

本記事の信頼性

たか

この記事を書いている私は、

  • 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
  • SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(合計30名以上)
  • 大学でキャリア構築に関する講義を実施
  • ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事

相談者視点で参加した、ポジウィルの無料カウンセリング体験を含む、キャリア関連のおすすめの無料ツールについてはこちらでまとめています。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

筆者のキャリアサポートを受けて転職を成功した方からいただいた声をこちらにまとめています!

学習の方針

試験の1ヶ月前に論述で点を取るためのポイントを理解します。

  • 期間:1.5週間
  • 解いた過去問の数:11回分

因みに1ヶ月より前から論述対策に取り組むのも良いですが、個人的には論述の解き方は短期記憶に入れることで対応できるので、できる限り学科に時間を割くことをお勧めします。

むしろ試験のかなり前から論述を解き始めると、試験直前時に解く問題が減りますし、一度過去に見た問題を解くことにもなりかねず、実力を正しく測ることができない(故に適切な対策が打てない)ことにつながりますので、個人的にはお勧めはしません。

筆者はLECのこちら のコースで、問われるポイントと、実際に過去問3回を解きました。

国家資格キャリコンの論述に関する記事でもご紹介しましたが、論述は「型」がものを言います。

たとえ回答がどんなにアイディアに富んでいても、網羅的に書いていても、得点を取るための型がきちんと理解できていないと合格点には達することができません。

よって、型を抑えましょう!

試験では3問の決まった問題が問われます。

それぞれに必要な型とポイントをご紹介していきます。

学科の学習方法はこちらをご参考ください

問1:相談者がこの面談で相談したい「問題」は何かを記述せよ

まずは、問1を解く上でのポイントを整理してみましょう。

  • シュロスバーグの唱える「転機」を記載
  • 可能な限り逐語録の表記をそのまま使う
  • 問題は2つ以上記載する

相談者が相談に来たということは何か悩みがあるのですが、その悩みを抱えることになったきっかけがあるはずです。

例えば、就活セミナーに参加した、父の介護が必要となった、定年を迎える、出向の内示が出たなどです。

何をきっかけに相談者が抱える問題が生まれたのか正しく捉え、確実に回答に入れていきましょう。

筆者の場合、問題を頭からじっくり読み、相談者の感情や揺らぎが出ている部分に線を引きます。

そしてそれらについて、キャリアコンサルタントの視点でどのような問題があるか、一つ一つ紐付けます。(問の2,3につながる)

問題とそれに対するキャリコン視点で捉えた問題をメモ書きで記載

問1を解いているのに、問2.3についても考えるのか、と思う読者の方もいるかもしれません。

その通りです。

なぜならば、1つの回答として問1.2.3のロジックが一貫していることが安定的に合格点を取る秘訣だからです。

答えは必ず相談者の発言の中にあります。

よって筆者は、まず逐語録を読み込むタイミングで、相談者の問題(問1)、キャリコンとしての見立て(問2)、目標と具体的方策(問3)の回答要素を把握します。

具体的には、先にも述べた通り、逐語録にある相談者の感情や問題(多くは何かしらの思い込み)に線を引きます。

線を引いたところには同時に「仕事理解不足」などざっくり見立てを記載。

その後、その見立てに対する方策を検討し、例えば「jobtagの職業検索」などキーワードを紐づけて記載します。

このようにすることで、相談者の問題 - キャリコンの見立て - 方策 -の3つのロジックが通ります。

その後に、すべての問題点について触れることは難しいので、優先的に解決しなければならない問題について、回答用紙に記載していきます。

優先度を選定する軸についてはケースにもよるのですが、多くは根本原因です。

例えば、出向後の働き方について理解していない相談者がいたとします。

出向後の働き方や給与について不安を抱えており、特に給与については息子の大学進学を考えると不安に感じています。

家族とコミュニケーションを取り家計の節約や妻のパート開始を検討しどう大学進学をやりくりするのかについて話し合うことも大切です。

しかしそれよりもまず、上司や人事と出向後の待遇について話し合うことの方が重要です。

給与が変わるのか変わらないのか、変わるのであればそれは月5万程度なのか、月15万程度なのか、その減少幅により、相談者が取りうる判断と行動が大きく変わります。

このような場合、まず最初に打つべき打ち手、方策は、会社内でのコミュニケーションになります。

キャリアコンサルタントとしては、優先度の高い方策について、相談者が納得し、また相談者が前向きに取り組むためには何ができるのか検討することが必要です。

このようなロジックで、特に優先度高く取り組む方策について問題3で2つ3つ記載することが望ましいです。

もう直ぐ60歳になるので(転機)定年後の働き方を考えているが、継続雇用制度を選ぶべきか別の会社で働くことも考えるべきか悩んでいる。(問題1)継続雇用する場合、相談者自身がどのような仕事をするかわからず思い切って別の道を選んだ方が良いと思う一方、41年間スーパーの仕事しかしてこなかった自分が別の道でどのように働くことができるか不安に感じている。(問題2)また次男を大学に活かせることを考えると継続雇用の安い給料ではやっていけない等と不安に思い悩んでいる。(問題3)

イメージとしては、相談者の発言を相談者の言葉をなるべく使いつつ要約することです。このようにすることで相談者の問題を漏れなく拾うことができます。

問2:キャリアコンサルタントとしてあなたが考える、相談者の「問題」は何かを記述せよ

こちらの問いでは、相談者の思い込みがポイントとなります。

  • 相談者が思い込んでいると思われる要素を抽出
  • 多くは「仕事理解不足」「自己理解不足」「コミュニケーション不足」に収束される
  • 思い込みと問題を1対1で紐付けない
  • 断言しない(〜の可能性がある、〜と考えられる)

相談者はAと思い込んでいる可能性があるが、キャリコンとしてはBの要素もあるのではないか、と言った具合に見立てを立てることが求められます。

そして、その思い込みは複数が絡み合っていることがほとんどですので、キャリコンが考える問題点を一通りは記載したのちにまとめて「〜不足」とまとめるのが望ましいです。

例えば、学校の先生が突然パイロットになりたいと思い立ったとします。

仮にその先生にパイロットに必要な経験や知識が一切なかったとします。

とすると、この先生はまずパイロットに関する知識が足りないため、仕事理解不足ということができそうです。

では、それだけでしょうか。

学校の先生をやってきた自分がパイロットになれると思い込んでいるということは、自分の能力や経験を正しく理解できていない可能性もありそうですよね。

個人的には個人の能力は制限されるべきではないと考えるので、意識さえあればいくらでも目標に向かって前進できると信じています。

しかし、今回はあくまで論述試験です。

自分のことを正しく理解できていないからパイロットを目指してしまう、と結論づけることができます。

このように、思い込みは1つの問題だけではなく、複数の問題が絡み合っていることがほとんどですので、解答をする上では問題点を冒頭で挙げて最後に「〜不足」であると考える、と記載することが望ましいでしょう。

継続雇用語の待遇や働き方について十分理解せずに先輩方の様子から居心地が悪そうと思い込んでいる可能性がある。(断定しない)また、継続雇用後に相談者が従事する業務や給料について、先輩方のケースを自分自身に重ねることで、安い給料で今の部下に使われると思い込んでいる可能性がある。さらに別の道を選ぶ場合、相談者自身ができること・やりたいことを正確に理解せずに、就職先があると思い込んでいる可能性がある。これらのことから仕事理解不足、自己理解不足であると考えられる。(最後にまとめて問題点を挙げる)

問3:あなたは、上記2つの「問題」を合わせ、相談者を援助するために、①どこに目標をおいて、 ②どういうことを実施したいか

このパートは目標と具体的方策の2つの要素が入っています。

目標

目標は抽象的で良いとされています。

ビジネスの現場では抽象的な目標は目標と呼ばないのですが、ここはあくまでキャリコンの試験。

当たり障りのない大まか目標を記載しましょう。

継続雇用、転職いずれにおいても相談者が自信を持って主体的に選択できるよう、定年後のキャリアプランを明確にすることを支援する。

具体的方策

そして具体的方策です。

こちらが最も文章量としては多いですね。

  • 相談者の具体的な発言を用いる
  • 〜と言った不安を丁寧に傾聴し
  • 〜といった点を労い
  • ラポールを形成する(ロジャーズの理論)
  • 中長期視点踏まえたキャリアプラン
  • 相談者が主体的に自信を持ってキャリアプランを描画・選択できるよう支援

まず、決まり文句から記載します。

「(相談者の具体的発言)」などの不安を丁寧に傾聴し、XX年間YYで勤めてきたことを労うことでラポールを形成する。

ここで、逐語録から抽出した相談者が不安や悩んでいることに関する発言を記載し、それらを傾聴するとともに、相談者に関するプラスの面を労う、讃えることでラポールを形成します。

ラポールはロジャーズの具体的な理論ですよね。

キャリア理論をきちんと抑えられていることをアピールします。

そしてこれが重要なのですが、問2とロジックを徹底的に合わせます。

筆者の場合、これ以降では逐語録を見ません。

問2で挙げた問題に応えるように方策を記載していきます。

単にコミュニケーション機会を作るなどではなく、キャリコンとしての具体的なツールも散りばめましょう。

最近ではほとんどの内容をjobtagでカバーすることができます。

なのでjobtagを書いておけば大体当てはまるのですが、より得点を確実に取りに行くためにjobtagのどのようなツール・機能を用いるのか言及すると良いでしょう。

「職業興味検査」「Gテスト」「しごと能力プロフィール」などがそれにあたります。

方策では必ず、「相談者が同意すれば」や「〜を促す」など主権が相談者にあることを意識した書き方にすることもポイントの一つです。

すべての問題に対して方策を述べたのちに、最後に次のような文章で解答を締めくくります。

これらの方策を通じて相談者が自ら主体的、かつ自信を持ってキャリア描画・選択をできるよう支援する。

学習方法

学習時には時間を徹底的に管理します。

筆者の場合、逐語録を読み始めてから解答を書き終わるまでおおよそ35分ほどで実施していました。

練習の段階でこのスピード感で解けないと、本番で時間ギリギリになってしまうリスクがあります。

それだけ本番環境下のパフォーマンスは落ちるのです。

なので本番でも余裕を持って解くことができるように練習段階で自分に対して厳しく鍛錬をこなす必要があります。

論述は学科に比べて型がある程度決まっている分、得点をとりやすい分野です。

学科が合格したのに論述で合格点に達しなかったなどは、ないようにしたいです。

本番はどうだったのか

結論、本番は60分いっぱいまで使いました。

誤字脱字のチェックや分構造的におかしなところがないか、消しゴムで意図せず消してしまっている箇所がないかなど細かなところまでチェックし必要な修正を加えることで練習時よりも時間を使いました。

まとめ

今回の記事では、国家資格キャリアコンサルタント試験における論述対策について詳しく解説しました。

試験の1ヶ月前から論述のポイントを理解し、効率的に準備を進めることが大切です。

論述対策は短期記憶に入れることで効果があり、過去問を解く時間を試験直前に集中させるのが効果的です。

論述の基本「型」の理解

論述試験では「型」が重要です。どんなにアイディア豊富な回答でも、型に沿っていなければ得点は望めません。

問1、問2、問3それぞれにおいて、決まったポイントを押さえることが重要です。

  1. 問1では、相談者の転機や問題を正確に記載し、逐語録を活用して問題を明確にすること。
  2. 問2では、相談者の思い込みや問題点を整理し、「仕事理解不足」や「自己理解不足」といった要素にまとめること。
  3. 問3では、相談者の発言を基に具体的な方策を提示し、キャリア理論に基づいたアプローチを示すこと。

実践的な学習方法

過去問を繰り返し解くことが重要です。

筆者の場合、1.5週間で11回分の過去問を解きました。

時間を徹底的に管理し、練習段階でスピード感を身につけることが大切です。

35分で解答を仕上げる練習をすることで、本番でのパフォーマンスを高めることができます。

本番での対応

本番では60分をフルに活用し、誤字脱字や文構造のチェックを怠らないようにしましょう。

論述試験は学科試験に比べて得点を取りやすい分野です。

しっかりと対策を講じ、学科と論述の両方で合格を目指しましょう。

試験前の効率的な学習と本番での冷静な対応が、合格への鍵となります。

みなさんの合格を心よりお祈りしております。

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