キャリコン

【キャリア技能士2級学科】時間がなくても合格できる|高効率学習法

こんにちは。

皆さんはどのようにキャリアコンサルティング技能検定2級(以下、キャリア技能士2級)の学科を学習していますでしょうか。

今回、筆者は2年ぶりに学科の内容を開きました。

国家資格キャリアコンサルタント(以下、キャリコン)受験時の記憶を呼び起こしつつ、結果的に約1ヶ月でキャリア技能士2級学科試験に合格しました。

筆者は激務でも知られる外資コンサルに勤めていますが、労力を最小限にポイントを抑えることで学科合格を実現しました。

今回の勉強法がキャリア技能士2級合格を目指す皆さんにも何かヒントになるかと思い、こちらにてその学習法を具体的にご紹介したいと思います。

国家資格キャリコンの学科に関する学習方法はこちらでまとめています。

こんな方におすすめ

  • 忙しい仕事の合間に効率的に学習したいと考えているキャリア技能士2級の受験者
  • 短期間でキャリア技能士2級の学科試験に合格を目指している人
  • 効果的な学習教材やツールを活用し、過去問を中心に効率よく学習したい人

本記事の信頼性

たか

この記事を書いている私は、

  • 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
  • SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(合計30名以上)
  • 大学でキャリア構築に関する講義を実施
  • ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事

相談者視点で参加した、ポジウィルの無料カウンセリング体験を含む、キャリア関連のおすすめの無料ツールについてはこちらでまとめています。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

筆者のキャリアサポートを受けて転職を成功した方からいただいた声をこちらにまとめています!

使用した教材と費用

早速、筆者が1ヶ月間で利用した教材と費用についてみていきましょう。

教材

ちなみに、以下の書籍は個人的にはお勧めしません。

内容が表層的であり、合格安全圏内に踏み込むには情報が足りないと考えます。

費用:57,080円

  • LEC 2級キャリアコンサルティング技能検定 (43,000円)
  • 2級技能士合格のトリセツ(3,080円)
  • 多田塾学科集中コース(11,000円)
  • 学科1問1答式○×Webアプリ(無料)
  • 国家資格キャリコン過去問(無料)

本当は全て無料で対策ができたら良いのですが、とにかく学習に割ける時間が少ないので効率を買いましょう。

資格学校やその道のプロが試験に出るところを中心に学習教材を用意してくれています。

そして、国家資格は過去問が肝です。

いかに多くの問題に触れ、苦手問題を炙り出し徹底的に潰していくかが極めて重要です。

ポイント

時間がない人も過去問は解くようにしましょう

高効率学習の具体的な方法

いよいよ、筆者が1ヶ月でキャリア技能士2級の学科に合格した学習法について詳しく紹介させていただきます。

  1. LEC学科講座動画視聴で概要把握
  2. 学科1問1答式○×Webアプリをスマホで解く
  3. 国家資格キャリコンの過去問を解く
  4. 学科ポイントまとめシートに書き込む

LEC学科講座動画視聴で概要把握

まず、LECの学科に関する学習動画を見ます。

見るといっても、机に向かって悠長に細かく見る時間はないので、流し聞きです。

移動しながら、お風呂に入りながら...隙間時間に流し聞きをします。

筆者は1.5〜2.0倍速で、合計3回ほど聞きました。

読者の方の中には、3回聞くなら1回を動画でちゃんと見た方が良いのではと思う方もいるかと思います。

ここは筆者の考えですが、英単語と同じように「何回触れることができたか」という頻度を重要視しています。

具体的には6時間の動画を1日かけて見るのではなく、2倍速で3時間流し聞き(映像すら見ない、見る時間が勿体無い)し、1週間後にまた2倍速で3時間流し聞きするのです。

このようにすることで、「あ、聞いたことある」、「聞いたような気がするがなんだっけ?」「これは聞いたことがない(記憶に全くない)」などのムラを炙り出すことができます。

この「思い出す」という作業がとても大切で、「わかった気になる」のは簡単ですが、思い出すことで自身の知識として血肉化します。

実際、試験ではどれだけ「思い出し」、それを元に時には「考え」られるかがポイントになってきます。

概念を知る→忘れる→思い出す→(忘れる&思い出す)→血肉化する

というループを高速で回し、なるべく多くの知識を定着させることが必要になってきます。

また、LECの講座を申し込む最大の理由の一つは、統計や法令に関する最新情報をキャリコン試験受験者の視点で理解することです。

もちろん、これらの資料は公開されているので、自らアップデートされた統計・法令情報を確認することもできます。

ただ、これらの資料は情報量が多く、あまりに非効率すぎます。

そこで、「試験で必要な観点に絞り」更新箇所を理解することができる、外部のツールを積極的に使います。

ここでも「時間」を「お金」で買うのです。

このような投資はコスパが良いので積極的に実施して良いでしょう。

学科1問1答式○×Webアプリをスマホで解く

LECの動画で出題範囲と出題ポイントの概要を押さえたら、アウトプットに注力します。

そこでおすすめなのが多田塾の学科1問1答式○×Webアプリです。

このサイトはあらゆる切り口で質の高い問題が用意されているので、知識を定着させるのにもってこいのツールです。

筆者はこのアプリを通勤時間や待ち合わせ時間の隙間時間を使って利用していました。

解説も丁寧なのでただアウトプットするだけではなく、追加の知識をインプットすることにも繋がります。

筆者はこのアプリを2、3周ほどしました。

筆者の実力の7割強はこのアプリで構築されています。

国家資格キャリコンの過去問を解く

アプリと並行して着手したいのが過去問です。

過去問はキャリアコンサルティング協議会のHPから入手できます。

本当は国家資格キャリアコンサルタント、技能士2級、全ての過去問を解き切りたいのですが、そのような時間はありません。

筆者はキャリア技能士の学習を始めてから、国家資格キャリアコンサルタントの過去問直近5回、キャリア技能士2級の過去問を直近1回解きました。

国家資格キャリアコンサルタントの過去問は3回解きました。

30分/回のペースでサクサク解いていきます。

ここでの目的は正解することではなく、瞬時に解けない問題とその理由を炙り出すためです。

よって、少しでも迷った問題はたとえ正解していてもチェックを入れ、あとで復習できるようにしておきます。

技能士2級の過去問は国家資格キャリアコンサルタントの過去問に比べて比較的簡単だったので、1回分しか解いていません。(国家資格キャリアコンサルタントのレベルが解けていれば十分と判断)

ここで重要なのが、迷った問題、間違えた問題にチェックを入れておくことです。

ご参考までに筆者の場合、以下のような要素で復習が必要と判断した問題が多かったです。

  • 「誤りの選択肢」を選ぶべきところを「正しい選択肢」を選んでいた
  • 発達課題がごちゃ混ぜ
  • 統計情報が最新ではない(過去にキャリコンを受けた際の古いデータが頭に残っていた)
  • 学校教育法に関する選択肢が曖昧
  • 障害者雇用の知識が忘却の彼方へ
  • 女性活躍の知識が忘却の彼方へ

複数回の解き直しの末、復習が必要と判断した問題のみ寄せ集め、自身の苦手問題集を作ります。

筆者の場合、国家資格キャリコン受験時に全ての過去問を解き苦手をまとめた問題集がまだ残っていたので、それらと今回検出した苦手問題集を統合しました。

筆者が実際に作成・使用していた苦手問題集

不思議なもので、国家資格キャリコン受験時に苦手と思っていた問題は今でも大抵が苦手なものでした。

人によって苦手な分野はある程度傾向があるのかもしれません。

苦手問題集を作成・保存していた過去の自分に感謝です。

試験1週間前になったら、この苦手問題集に直接書き込みをしていきます。

具体的には、選択肢を誤りと判断する根拠を書き込んでいきます。

多田塾の解説が役に立ちます。

細かいところまで理解しながらポイントを問題集に書き込んでいきます。

選択肢を落とす根拠を記載した様子

これは、試験直前3日前から一気に問題を解いていくのですが、選択肢を消す根拠を直ちに目に入れるためです。

この根拠を記載していないと、通常通り、問題番号に即した回答を確認して…という手間が発生します。

解いても解いても頭に入らないポイントや、答えを選ぶ上で重要な要素などを中心にハイライトも使っていきます。

試験直前の対策

試験直前の3日間は、「苦手問題集」を徹底的に復習します。この期間は、問題を解くことよりも、間違えた問題や迷った問題の復習に重点を置きます。

以下の手順で進めると効果的です:

  1. 問題を読む
    • 問題文と選択肢を読み、すぐに選択肢を消す根拠を思い出せるか確認します。
    • 思い出せない場合は、問題集に書き込んだ根拠を確認し、再度覚え直します。
  2. 選択肢を確認
    • 各選択肢を正しい/誤りと判断する理由を確認し、理解を深めます。
    • 特に「誤りの選択肢を選ぶべき」問題は、間違えやすいため、注意深く復習します。
  3. 書き込みを活用
    • 問題集に記載した根拠を活用し、同じミスを繰り返さないようにします。
    • 特に、統計データや法令などの細かい情報は頻繁に見返し、記憶を定着させます。

学科ポイントまとめシートに書き込む

そして、これらと並行していたのが学科ポイントまとめシートのアップデートです。

学科ポイントまとめシートはこちらで公開させていただいておりますが、このシートは誰にとっても完全なものではありません。

キャリコン学科ポイントまとめシートをお渡します 

これを作成した筆者自身にとっても完全ではないのです。

あくまで試験で必要とされる知識の8割近くは押さえているつもりですが、取り組む人によって苦手分野が異なったり時代に応じて問われるポイントが異なったりするので、内容を適宜アップデートする必要があります。

青文字は筆者が実際に加筆した部分

完璧な学科ポイントまとめシートを作成するというよりも、今の自分が苦手としている要素を逃さないようにキャッチしておくイメージです。

こちらは実際に筆者が使っていた学科ポイントまとめシートです。

青文字の部分は、過去キャリコンを受けた時にまとめたシートから筆者が追加した内容です。(今回の経験を踏まえ、皆さんにお渡ししている学科ポイントまとめシートの内容をアップデートしています)

1つ目は日々の学習。

苦手なポイントはどんどん書き入れ、あとで見返すことができるようにしましょう。

2つ目は、隙間時間の学習。

社会人は隙間時間の活用が命です。

電車の待ち時間、朝起きてから歯磨きをしている間、これらの隙間時間に「これだけ見ておけばok」というバイブルがあると便利です。

それが、この「学科ポイントまとめシート」なのです。

3つ目は、苦手問題集の確認用です。

過去問が大体解けるようになると、今度は学科まとめシートを確認用に使っていきます。

問題を解きながら、シャシンのあれって…といったように内容を確認し、自分が間違えたり記憶があやふやな知識を学科まとめシートにメモしたり、ハイライトしたりしていきます。

このフェーズでは、「持ち歩く」というよりかは、「間違えた時にさっと内容を確認するバイブル」として活用しています。

解けない問題集を眺め、「そうそう、こうだったな」と思い出せるレベルに持っていくことが目的です。

4つ目は、試験本番。

試験当日早めに近くのカフェに行き、復習をする際に資料やテキストをあれやこれやと開く必要がなくなります。

自分で作り込んだポイントまとめシートを片手に、A4用紙の内容を短期記憶に詰め込みます。

ラストスパートです。

試験当日、会場近くのスタバにて

試験前日の過ごし方

苦手問題集を全部解きます。

前述の通り、答えの論拠は問題に書き込み済みなので、それらを読み返します。

なぜ間違えたのか、何を理解すると正しい答えを選択できるのか、頭に入れ込みます。

解けない問題集を眺め、「そうそう、こうだったな」と思い出せるレベルに持っていくことを意識しましょう。

また、試験前なので、短期記憶に入れるのが良いと思います。

筆者は前日の夜、以下の内容についてYouTube を流し見をして最終詰め込みを行いました。

  • スーパー
  • サビカス
  • シャイン
  • 法改正 
  • 統計

語呂覚えなどは短期記憶に入れるにはちょうど良いので、前日直前の学習に取り入れると良いでしょう。

本質的には、知識は語呂合わせでなくてロジックを抑えることが最重要です。

このようにすることで応用問題に対応可能となります。

とはいえ、どうしても覚えられないものはあるので、試験直前に短期記憶に押し込むことはありです。

筆者は前日夜の2時間と当日朝3時間勉強のなかで求人率などの数字をはじめとする細かな内容を暗記しました。

実際に試験本番はどうだったのか

これらの対策をして臨んだ試験本番はどうだったのか気になりますよね。

結果として、全く絞れない、手が出ないという問題は2問のみで、後は自信を持って答えられる、もしくは2つまで確実に絞ることができる問題でした。

手が出なかった2問は過去問で一度も問われたことのないキャリア理論家の問題と始めてみる統計の問題(いわゆる捨て問)でした。

試験では7割以上の正答率を出すことができれば合格しますので、全てを正解する必要はありませんし、そもそもそのようなことは現実的ではありません。

ただ、2級試験を受けて思ったのは、思ったよりも難しかったというのが率直な意見です。

過去問では、国家資格キャリアコンサルタントの試験と比べてかなり簡単な印象があったのですが、本試験ではそこまで大きな難易度の差は感じませんでした。

当日の雰囲気もあるのだと思いますが、本番では実力を100%出すことは難しいので、日々の練習で8割の正答率を出すこと意識して学習に取り組むと良いのではないかなと思いました。

ちなみに筆者の実力値は過去問で8割弱ほどの正答率でした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

忙しい人でもやり方を工夫することでキャリア技能士学科の合格は可能です。

  1. LEC 2級キャリアコンサルティング技能検定 
  2. 2級技能士合格のトリセツ
  3. 多田塾学科集中コース
  4. 学科1問1答式○×Webアプリ
  5. 国家資格キャリコン過去問

たとえ激務でもやれる範囲で効率的に合格を勝ち取りましょう。

キャリア技能士2級の学科試験は、ポイントを押さえて効率的に学習することで、短期間でも十分に合格が可能です。

重要なのは、「時間がない」ことを理由に諦めず、隙間時間を有効に活用することです。

効率的な学習法を取り入れて、合格を目指して頑張ってください。成功をお祈りしています!

キャリコンの勉強法についてご質問がある方はお気軽に連絡いただけますと幸いです。

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