そんなお悩みにお応えします。
ポイント
キャリアの悩みについて無料で相談できるキャリア形成支援サポートセンターがおすすめです。厚生労働省委託事業であるので安心して相談することができますよ。今回は、キャリア形成支援サポートセンターへの実際の申し込み方法や事前準備内容について解説していきます。
本記事の内容
- キャリア形成サポートセンターとは
- カウンセリング申し込み方法
- ジョブカードの内容と作成メリット
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施
- 国家資格キャリアコンサルタント合格(オールA評価)
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
無料で活用できるキャリア診断やキャリアコーチに関するサービスについてこちらで紹介しています。
ぜひ覗いてみてください。
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
キャリア形成サポートセンターとは
キャリア形成サポートセンターのHPでは以下のように定義されています。
キャリア形成サポートセンターでは、「個人(在職者)の方」「企業・団体の方」「学校関係者の方」を対象に、ジョブ・カードを活用して様々なキャリア形成支援を無料で行っています。これにより、個人(在職者)の自律的なキャリア形成や、企業の組織活性化、生産性向上などにつなげていきます。
キャリア形成サポートセンターのHP
企業・在職者向けに、ジョブ・カード(後述)というツールを使ってキャリア支援を行う団体です。
個人に対しては無料のキャリアコンサルティングを提供してます。
企業向け支援
① 採用活動や従業員の人材育成などを実施する企業への支援
② 雇用型訓練の実施企業への支援
③ セルフ・キャリアドックの導入支援(相談支援・技術的支援、セミナー・研修など)
セルフ・キャリアドックとは、定期的なキャリアコンサルティングとキャリア研修などを組み合わせて行う、従業員のキャリア形成を促進・支援する総合的な仕組みのこと。具体的には、若手社員へのキャリアプラン作り、育児・介護など勤務に制約がある社員への家庭と仕事の両立を意識したキャリア形成支援、シニア社員への高齢期を見据えたキャリアの棚卸しと目標再設定支援などが挙げられます。企業にとっても人材の定着や従業員の意識向上を通じた組織活性化が期待されます。
在職者向け支援
ジョブ・カードを活用した在職者向けのキャリアコンサルティング
キャリコン申し込みの流れ
申込みまでの簡単4ステップ
- キャリア形成サポートセンターのHPにアクセスしオンライン/対面での面談いずれかを選択
- メールアドレスを入力
- メールに届いたリンクへアクセスしから面談日時を選択
- 氏名などの情報を入力し申込みボタンを押下
キャリア形成サポートセンターのHPにアクセスしオンライン/対面での面談いずれかを選択
キャリア形成サポートセンターのHPにアクセスします。
少し下にスクロールすると、
個人(在職者)の方向け、企業・団体の方向け、学校関係者の方向けという3つのカテゴリーが現れます。
それぞれ該当するカテゴリーの「さらに詳しく見る」ボタンを押下しましょう。
今回は多くの方が該当するであろう、個人(在職者)の方向けの場合で申し込んでみたいと思います。
個人情報の扱いなどに同意したあと、面談の形式について選択することができるようになります。
オンラインでもカウンセリングが受けられるので便利ですね。
メールアドレスを入力
次のような仮申し込み画面に遷移します。
受信可能なメールアドレスを入力し、「仮申込」ボタンを押下します。
メールに届いたリンクへアクセスしから面談日時を選択
入力したメールアドレスに本申し込み用のリンクが添付されていますので、アクセスしましょう。
リンクにアクセスすると、以下のようなスケジュールが表示されます。
デフォルトで過去の月に設定されているケースがありますので、その場合はプルダウンから当月を選択しましょう。
緑色の枠が予約可能、グレーアウトされている枠が予約不可能です。
平日は夜まで受け付けているので、幅広い選択肢から選ぶことができそうです。
申し込みたい時間枠の「◎」を押下します。
氏名などの情報を入力し申込みボタンを押下
日付を選択すると個人情報入力画面に遷移します。
必要上を入力の上、申し込みボタンを押下しましょう。
面談当日までに準備すること
予約が完了すると、その旨を記載したメールが届きます。
その中に当日までに準備することが記載されているので確認していきましょう。
ポイント
必要なジョブカードを作成していきます。ジョブカードはこちらからダウンロードできます。
ジョブ・カードとは
公式HPによると、ジョブ・カードは以下のように定義されています。
ジョブ・カードとは、以下のとおり、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するものです。
ジョブカード制度総合サイト
平たく言うと、これまでの職務経歴や今後どんなことを目指していきたいかをまとめるための書類です。
自分自身を理解し、将来目指すキャリアを考えるツールであり、キャリア面談や採用場面などで活用できます。
また、ジョブ・カードはいくつかあるシートの総称です。
準備が必要なシート
・様式1-1:キャリアプランシート(就業経験がある方が記入して下さい)
・様式1-2 キャリア・プランシート(就業経験のない方・学卒者等が記入して下さい )
・様式2 :職務経歴シート(これまでの職務経歴について記入して下さい)
・様式3-1:職業能力証明(免許・資格について記入して下さい)シート
・様式3-2:職業能力証明(学習歴・訓練歴について記入して下さい)シート
各シートの作成方法とポイントについてこちらでまとめています。
様式1
就業経験の有無によって記入するシートが異なります。
就業経験がある方は様式1-1を、就業経験がまだない方は様式1-2を作成しましょう。
記入項目
- 大事にしたい価値観、興味・関心を持っていること
- 自分の強み、弱みを克服するために努力していること
- 今後やってみたい仕事(職種)や働き方、仕事で達成したいこと
- 今後向上・習得すべき職業能力や、その方法
- 自己PRやキャリアコンサルティングで相談したいこと
様式2
これまでの職務経歴についてまとめるシートです。
記入項目
- 就業期間(年月〜年月)
- 会社名
- 所属
- 職名
- 雇用形態
- 職務の内容
- 職務の中で学んだこと、得られた知識・技能
様式3
取得した免許・資格、これまでの学習歴についてまとめるシートです。
記入項目
- 免許・資格の名称、取得時期
- 免許・資格の実施・認定機関の名称
- 免許・資格の内容等
- 学習の期間
- 教育・訓練機関名、コース名
- 学習内容
このように見るとたくさん準備しなくてはいけないと億劫になる方がほとんどだと思います。
当然全てを詳細まで作成することが理想ですが、筆者としては努力義務としてできるところまで記入し面談に臨むことで良いと思います。
詳しい内容はカウンセリング中に伝えることができますし、実際にはジョブ・カードに書いていない内容がカウンセリングを通してたくさん出てくるので、そこまで気負いせずにジョブ・カードを作成してみましょう。
ジョブ・カードはここで作成して完成ではなく、キャリアに応じて見直し継続してブラッシュアップしていくものです。
そういった意味合いでも、あくまで作成途中で問題ないのです。
ジョブ・カードの提出方法
ジョブ・カードの作成方法は別途ご紹介しますが、ここでは作成後カウンセリングまでにどのようにジョブ・カードを提出するかについて触れたいと思います。
簡単な3ステップ
- 予約完了メールのリンクへアクセス
- 予約完了メール記載のID・パスワードを入力
- ジョブ・カードを添付しアップロード
メール本文にアップロード用のリンクとID・パスワードが記載されています。
アクセスすると以下のような画面に遷移しますので、IDとパスワードを入力しましょう。
こちらにアクセスし、対象ファイルを選んでアップロードです。
注意ポイント
ジョブ・カードが複数ファイルに渡る場合は、ZIP等で圧縮
面談当日の流れ
面談予約が確定すると開始時間とZoomのリンクが送付されます。
5分前から入室できますので、余裕を持って準備をしましょう。
面談は60分間です。
キャリアコンサルタントは事前に提出したジョブ・カードを読んでくれています。
キャリアコンサルタントから簡単な自己紹介があった後カウンセリングが始まります。
筆者のケースでは職務経歴書を中心に以下のようなヒヤリングをされました。
- 1社目を選んだ理由
- 転職した理由
- 現在の仕事のやりがい
その後、相談事項について、深掘りをされます。
キャリアコンサルタントからの質問をきっかけに内省が促され、自信の考えが整理されていきました。
最初の30分ほどで悩み事が解決してしまったので、筆者はキャリコン活動の可能性について質問をさせていただきました。
このように時間内であれば相談できる悩み事1つ以上でもOKです。
60分の面談が終わるとアンケートリンクがキャリアコンサルタントより送付されます。
こちらに回答することで、のちにキャリアコンサルタントからフィードバックシートを受け取ることができます。
筆者の場合、午前中に面談を実施し、その日の夕方にはフィードバックシートをダウンロードすることができました。
ダウンロードのリンクは会議通知のメールに記載されています。
メール記載のIDとPWを入力することで以下の画面に遷移しますので紫色のフォルダアイコンをクリックすることでダウンロードが可能となります。
まとめ:キャリアに関する相談は無料でできるキャリア形成サポートセンターへ
キャリアに関する悩みを相談できる場所は実はまだそこまで多くありません。
個人でサポートを提供している場所はありますが、必ずしも品質が担保されたわけではないので、ちょっと申し込みづらいと思われる方もいらしゃると思います。
そういった点では、このキャリア形成サポートセンターは厚生労働省委託事業であることから幾分安心感を持って申し込むことができるでしょう。
そして最大の魅力とも言えるのが無料であること。
キャリアに悩んだらまずキャリア形成サポートセンターに相談してみることをお勧めします。
また、面談前に作成するジョブ・カードはブラッシュアップすることで実際の転職時にも活用できる仕様になっています。
自己分析やキャリア棚卸だけではなく、転職時の書類作成にも繋がるなんてお得ですね。
もしジョブ・カードの作成がなかなか進まない、うまく作成できないなどお悩みの方は私までお気軽にご相談ください。
ぜひ一緒に作成していきましょう。