こんなお悩みにお答えします。
今や、大企業に入れば終身雇用制度を利用してマネジメント層になれるといった将来安泰な状況ではなくなってきています。
経験を積み重ねる中でいかに気づきを得て自己成長を成し遂げられるか、時代を創るための変化をもたらせる人材になるかが求められています。
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(20名以上)
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
これまでの当社サービス利用者様からいただいた声(抜粋)はこちらをご覧ください。
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本記事をオススメする人
- 転職を考えている人
- 中長期的なキャリアビジョンを定めながら転職を進めたい人
- 転職市場について理解したい人
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転職市場の構造
転職市場は大きく2つに分かれています。
2つの市場をいつでもだれでも選択できるわけではなく、しかもその判断時期は30代前半と以外にも早いので20代、30代前半のうちから計画的なキャリアデベロップメントを実行することが重要です。
転職市場の2タイプ
- 公募市場
- スカウト市場
公募市場
一般にサイトなどで公開されている情報であり、自ら応募することが可能です。
公募市場の特徴は次の通りです。
- スタッフからマネジャー向けの求人がメイン
- 求人の機密性はスカウト市場に比べて低い
- 社内人材不足か事業拡大による新規募集が主な求人背景であることが多い
公募市場では、ポテンシャルを見込んだ採用もあり、応募者としては同時に多数の選択肢から求人を選ぶことが可能です。30代前半まではキャリアアップやキャリアチェンジが比較的可能と言われています。
スカウト市場
非公開求人であるため、ヘッドハンターから声がかかって初めて市場参入が可能です。
スカウト市場の特徴は次の通りです。
- スカウト型紹介会社やサーチファームからお声がかかる
- マネジメント層の求人(CxO)が多い
- 経営に直接かかわる人材採用であるため、採用主体者は株主や経営者
- 機密性は極めて高い
- 社内では見つからない優秀な人材を採用
スカウト市場では、企業が求める経験や実績を保有した人材を採用している為、採用側が非常に有利です。従い、十分な経験・実績を持った相応の人材のみが参入可能な市場と言えます。
年齢別求人特性
スカウト市場では年齢ではなく能力・職責に応じで報酬が決まります。
下図の通り、スカウト市場と公募市場ではその特性が大きく異なります。
公募市場の求人特性
30代前半までの求人は職責が軽い分キャリアアップ、キャリアチェンジが比較的可能。
- 求人は終身まで存続
- 基本的にいつでも求人に応募可能
- 年功序列型であることが多く、年齢に応じた職位・報酬が与えられる
- 報酬額は頭打ちとなり、38歳をピークに減少
スカウト市場の求人特性
20代後半ごろから始まるスカウトは職責が重くなる分キャリアチェンジが容易ではないが、その分高い報酬を望むことができる。
- 20代後半ごろからスカウト開始
- 経験・実績に応じた職位が与えられる
- 報酬は職位に呼応し上昇(頭打ち無し)
キャリア開発と時間軸
スカウト市場が求めるのは知識、スキル、強みですが、決してそれらだけの要素ではありません。
人材マネジメント、経営判断に関わる業務、挫折とそれを乗り越えた経験等も含まれます。
このようなキャリア資産の形成を若いうちからコツコツと積み重ねることが極めて重要です。
キャリア軸
公募市場でのキャリアチェンジ難易度を鑑みて、35歳を起点として大きく2つのキャリア軸を考えると良いです。
適した時期になって行動を開始するのではなく、適した時期に備えて事前に対処・行動をする人が転職市場では勝つと言われています。
35歳ごろまで
キャリアアップ、キャリアチェンジを通じて将来スカウトがかかるような経験・実績を持てるよう努め、スカウト市場で通用する自信を身につけることをオススメします。
28歳ごろまでのキャリア特徴・意識すること
- 専門分野でベースとなる知識スキルを身につける
- キャリアチェンジをしやすい
- 新しいことにチャレンジしやすい
- この時期にMBA(経営学修士)やLLM(法学修士)を取る人が多い
32歳ごろまでのキャリア特徴・意識すること
- 競争優位性を確立
- 転職や社内移動により自身の価値を高めるのに最適
- 将来に備えてキャリアに対し投資を拡大
35歳ごろまでのキャリア特徴・意識すること
- 公募とスカウトが交わる時期
- 障害のキャリアを左右する最重要期間
- スカウト市場への参入が本格的に可能になる
35歳以降
これまで築いてきた経験や実績(キャリア資産)をベースに勝負します。有用な経験と実績をアピールし、自身をもって挑戦することが重要となります。
40歳ごろまでのキャリア特徴・意識すること
- キャリア資産を運用し、大きな成果を上げることが期待される
- キャリアの更なる投資も可能
- ディレクターやマネジメント経験が重視される
50歳以降のキャリア特徴・意識すること
- リタイアのタイミングを考慮し、ライフプラン・マネープランを見直す時期
- リスクを取るキャリアを選択する際は十分な注意が必要
キャリア開発の方法
キャリアデベロップメントには戦略的な現状把握→計画→行動が重要です。
キャリア開発のステップ
キャリア開発は資産運用と同じ要領で実施します。
- キャリア棚卸し
- キャリア開発計画立案
- キャリア選択
キャリア棚卸し
キャリアの根幹となる作業ですので精度高く取り組みましょう。
学歴、職歴に加え、知識やスキル、またそれらの競争優位性などを過去の実績や出来事から深掘りを行います。
自己分析の必要性や方法についてはこちらで解説していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
深掘りができたら、それらの要素を具体的に職歴書やレジュメに落とし込んでいきます。
キャリア開発計画立案
なりたい未来を設定し、キャリア棚卸しで整理した現状とのGapをどのように埋めるかの計画を立てます。
なりたい未来をこれから設定する場合は、ボトムアップ式で未来の設定を行うと良いです。
具体的には、棚卸したキャリアから、それらの経験・知識・スキルを活かして活躍できる場を検討します。
この際、「ポストコンサル」の様に、ポスト〇〇で検索すると実例が見つかったりします。
また、キャリアアドバイザーや転職エージェントと会話することで、自身の新たな価値や現在のスキルを活かせる場を発見するきっかけを見つけることも可能です。自分で考えることに留まらず、積極的に具体的な情報を入手することも大切です。
次のようなプロフェッショナルのコーチングを受けることで、より明確な将来像を定義することで可能です。
アクシスコンサルティング
今あなたが業界の中でどのような立ち位置にいるか。今どのように行動すべきかを豊富な事例を元にアドバイス
もしあなたがなりたい未来を既に持っているのであれば、未来に必要なキャリアとのGapを埋められる要素を探し、キャリア像実現のためのアクションを定義します。
キャリア選択
将来像を描けていても行動を伴った準備をしていないと目指すべきキャリアの実現はできません。
なりたい未来を実現する上で不足しているスキルや知識を身につけるための戦略的な行動を起こしましょう。
ここで言う「戦略的行動」とは、機会を得られる職場やポジションに異動したり、必要なインプットを得られる学校に通うことを指します。
このように、適切な現状把握を行い、それを計画に落とし込み実践に活かすことで新たなキャリア資産の獲得に繋がり、結果的に未来のキャリアの可能性を広げることが可能となります。
キャリア開発のポイント
- ストーリ性を持ったキャリア選択を行う
- やりたい/やれる/やってくれの3要素からキャリア選択を行う
- 適切なキャリアサイクルを意識する
ストーリ性を持ったキャリア選択を行う
過去・現在・未来の流れを意識したキャリアを築いていくことが重要です。
過去と現在、現在と未来がロジカルにつながるキャリアを築いている人は、転職活動時のインタビューでも普段通りの考えを自然に述べることで採用に繋がり、次のキャリア展望も広がりやすくなります。
やりたい/やれる/やってくれの3要素からキャリア選択を行う
30代までは、あなたがやりたいことからキャリアを選択することは比較的容易です。
一方で、やれることからキャリアを探す場合、その根拠となる知識・スキル・実績が求められるため、ハードルが1段上がります。
さらに、企業や社会からやってくれと言われるようなニーズからキャリア選択する場合には、十分な実力を保持することに加え、社会やスカウト市場へのアンテナを高く張っておくことが求められます。
転職エージェントのAXIOMによると、キャリア開発に成功し経営者やリーダーとなった人材は、28歳、32歳、35歳、38歳とそれぞれのキャリア選択を迫られた際に、上記3つの内いづれか一つを明確にした選択をしているとのことです。
当初は1点しか満たしていなくても、選択後の投資・運用を成功させ、結果的に3点がそろったキャリア開発に成功しているようです。
適切なキャリアサイクルを意識する
キャリア計画は10年などの長期計画を立てることも必要ですが、2、3年のタームで計画を立てて随時見直しをかけることが大切です。
自身のライフプランが変わり優先度が入れ替わった際、転職市場が変化した際等、状況に応じて計画を変更することも必要です。
キャリアを考える際の要素
なりたい像の切り口
キャリアデザインは、主に次の4つの切り口で考えることができます。
- マネジメント(CxO)を目指す
CEO/CFO/COO等 - 独立を視野に入れたプロフェッショナルを目指す
コンサルタント(戦略/IT/業務/会計/事業再生/人事等)、金融(投資/M&A/PE/VC)、士業(会計士/弁護士/税理士/医師)等 - 専門領域の管理者として企業で働く
経理/人事/IT/R&D/事業部長/マネージャー等 - 自ら起業し事業を起こす
IPO/家業を継ぐ等
将来どのようなポジションで何を成し遂げたいか、そこではどのようなスキル・経験・実績が求められているか、なぜそこを目指すのか等、情報を集めながら具体的に検討を進めていきましょう。
あなた自身のキャリアについて自分でドライブするという強いオーナーシップ・責任感をもつことで、より具体的なキャリアを描くことに繋がります。
報酬
給料だけではなく、以下の要素を総合的に鑑みてキャリア選択を行うことが重要です。
- 退職金
- ストックオプション
- 社会的ステータス
- 福利厚生
- ワークライフバランス
- 社員の雰囲気
- 職責
- 成長や学習の機会
- やりがいのある仕事内容
- 人的ネットワーク
特に働く環境や機会に関する内容は求人では深く読み取れないことが多いので、不安な点は積極的に転職エージェントや企業面接時の逆質問でヒヤリングをかけましょう。
筆者が実際に利用したおすすめの転職エージェント3選
まとめ:キャリアの意思決定には徹底した準備と最後には自分を信じる力が重要!
転職活動は数週間から数か月の短い期間で、今後の人生を左右するキャリアの意思決定を下す作業を行います。
転職は人生での経験回数が限られていますので、経験豊富な転職エージェントを戦略的に活用しより適正な判断をすることも1つ重要です。
あらゆる情報を入手し徹底的に考え抜いた後には、自身の心に問いかけ納得感をもつことで、次のキャリアに対する強いコミットメントを生むことにもつながります。
万全な準備を行い、自信をもって転職活動に臨みましょう。
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