コンサル業界

BCGケース面接:実際に出題されたケーステーマ

BCGのケース面接、実際にどんなテーマが出題されるのか知りたい!
悩んでいる人
Taka
そんなお悩みにお応えします!

先日こちらの記事でケース面接の概要、練習方法、一部企業で実際に出されたケースのお題についてご紹介させていただきました。

今回はその中でも特に筆者が所有するケース情報の多いBCGで扱われたケース問題についてご紹介したいと思います!

こんな方におすすめ

  • コンサルティング業界への就職を志望する方
  • ビジネススクールの学生
  • 問題解決スキルを向上させたい人

本記事の信頼性

たか

この記事を書いている私は、

  • 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
  • SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(合計30名以上)
  • 大学でキャリア構築に関する講義を実施
  • ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事

相談者視点で参加した、ポジウィルの無料カウンセリング体験を含む、キャリア関連のおすすめの無料ツールについてはこちらでまとめています。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

ケース面接では問われるパターンや思考法などの基礎を徹底的に頭に入れることが重要です。

本ではなく動画で効率的にこのあたりの基礎を抑えたい人は、以下のような講座がわかりやすくお勧めです。

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BCGで実際に出題されたケース・フェルミ推定のお題

BCG受験者に実際に提示されたケース・フェルミ推定のお題をお伺いしました。

これからBCGを受ける方は、BCGのケース出題傾向を掴んだり、実際にケース面接の練習に使うなど活用いただけたらと思います。

2020-2023年にBCGを受験した数十名の学生に対するヒヤリングをもとに作成しています

BCG

ケース

  • 腕時計の市場規模を推定し、売り上げ向上施策を考えよ
  • 国内観光客数を増やすには
  • 日本から海外へ行く留学生を増やすにはどうすべきか
  • フットサルの競技人口を増やすには
  • 日本人の英語力を上げるには(クライアント:日本政府)
  • 駅前のファミレスの新メニュー考案
  • 最寄りのスーパーの売上向上施策
  • UBERの売り上げ向上施策
  • なぜバブル期以降日本の所得水準が落ちているのか
  • 日本企業の競争力が落ちているのはなぜか
  • その原因に対してパブリックセクター(公的機関)がやるべきことは何か
  • バレーボールの競技人口を増やすには
  • シューズメーカーの売上向上施策
  • カフェの経営において重要なことは
  • マッサージ点の売り上げ向上施策
  • 楽器店の利益に関わる要因を網羅的に挙げよ
  • 楽器店は今後どうしていくべきか、店のスペースはどう変容するか
  • Eコマースの規模拡大施策
  • アパレル業界の規模拡大施策
  • 一か月でアイフォンの売上を2倍にする方法は?一か月でアイフォンの売上を2倍にする方法は?
  • 東京オリンピック後に伸びる業界について
  • もし手元に大量のお金があったら何に使うか
  • カラスの大量発生が起こった時に想定される問題とその解決策
  • 某コーヒーチェーンの経営戦略について、「マーケティングはうまくいってると思うか?」「どうしてそう思うか?」「これから成長するにはどうしたらいいか?」「その場合のリスクと対策は?」"
  • コンビニコーヒーの登場により、市場規模はどのように変化したのか?
  • あなたの所属しているサークルのお金を使ってお金を稼ぐ方法を考えてください
  • ①スマートフォン経由の通信販売の市場規模はいくらか②その市場規模を1年で4倍にするにはどんな施策を行えばよいか
  • テニスボールの市場規模推定向上の為の施策を考えよ
  • 50年後のテレビ市場はどうなる?
  • 今この瞬間でトイレにいる人間の数は
  • ピアノの今後の市場規模は(拡大か縮小か)?売り上げを伸ばすための施策提案は?
  • ビールの市場規模推定1.ビールの市場規模推定。若者のビール離れを防ぐには
  • ピザデリバリーの売上向上策ピザデリバリーの売上向上策
  • 日本で年間に売れるビニール傘の本数は?あなたがビニール傘の製造販売企業の社長なら、まずはどのドライバーを改革するか?
  • プロダクトではなくサービスを売るとなったらどんなサービスを売るか?
  • 大学生のプログラミング人口を増やすには
  • 消費量をさらに増やすための施策
  • マツキヨは関東を中心としたドミナント戦略を取っており、売上比率も日用品や化粧品が高い。一方九州などは、食料品の比率が高い。その店舗との差別化は何かを考える。
  • ミニリップの登場によってリップ市場はどう変化したか
  • あるレンタカー会社の社長から、その会社の利益が落ちている、という相談を受けた。ちなみにこのレンタカー会社は、ごく普通の国内のレンタカー会社で国内に数百店舗。今日がプロジェクトの初日で、2週間後に社長とMTGするので、その際利益がおちている要因の候補を伝えたい。要因をリストアップせよ。要因が「このレンタカー会社の選択率が低くなっている」ことなら、それはなぜ?
  • 映画館をつくるとしたらどんな映画館をつくる?日本全国で映画は1日何回上映されるか
  • 東京都に存在する駅の数。JRが利益を最大化するためには、駅がどこにいくつあれば良いと思うか。
  • 高齢ドライバーの免許制限に賛成か反対か、賛成ならどのような制限をかけるか
  • 国際問題に関心がある人を増やすには?
  • AIにより産業構造はどう変化するか AIにより産業構造はどう変化するか
  • M1グランプリ視聴者数・視聴者増加施策の検討
  • ソニー等の日本企業の衰退の理由は?
  • 日本のIT産業は現在グローバルにおいてどのようなポジションか・なぜ世界トップに立てないのか
  • 完全に人でを必要とせずなんでも作れる料理ロボットがあるとき、それを料理店に売りこむべきか、自分でレストランを開くべきか。その理由は?
  • 冷凍食品業界に新規参入する場合、あなたはどうする?
  • 腕時計の市場規模を増やすにはどうすれば良いか
  • あなたは地方都市に3店舗のビジネスホテルを構える中小企業のオーナーです。ある時、アパホテルから「フランチャイズに加盟しないか」と打診されました。加盟の是非を考えるにあたって検討する論点を網羅的に挙げなさい。
  • カルピスやお〜いお茶といった、ロングセラー商品を作るために必要な要素を網羅構造的に考えよ。
  • スタバがインドに参入しようとしている。考慮すべき論点を網羅的かつ構造的に考えよ
  • サブスクビジネスに向いている商材の特徴は?
  • マンションデベロッパーの売り上げ向上
  • 過疎地域のバス路線を減らすべきか
  • QR決済を普及させるには
  • 日本酒メーカーの売り上げ向上
  • 入浴剤の市場規模、入浴剤の売り上げ向上
  • 学習机の市場規模  学習机の売り上げ向上
  • テレビの販売台数 、販売台数でテレビの海外企業に勝つには
  • フラワーショップの売上向上施策

フェルミ推定

  • 日本のジムの市場規模推定
  • 日本の国内観光客数推定
  • 2050年の自動車市場の予想
  • フットサルの競技人口推定
  • コンビニのアイス商品の売上推定
  • 寿司屋の1ヶ月の売上推定
  • フードデリバリーの市場規模推定
  • ネイルサロンの市場規模推定
  • 現在コンビニエンスストアにいる人数の推定
  • 陸上競技の市場規模推定
  • AIによって産業構造はどのように変わるかアイスの市場規模を求めてください
  • アイスの市場規模を求めてください
  • ドライブレコーダーの市場規模推定
  • 高層ビルの総工費を求めよ
  • UberEatsの東京都における市場規模
  • 1日の日本でのボルヴィックの消費本数の推定
  • 映画「鬼滅の刃」、2020年12月とある土曜日の全国興行収入
  • カンボジアの洗濯機市場は
  • 東京都に存在する駅の数
  • 無人店舗導入を日本全国コンビニで行った際に削減される人件費総額
  • 家庭用冷凍食品の市場規模

コンサル力を鍛える

コンサルタントとして必要な考える力を養うためには以下を意識する必要があります。

最も効率的であるのは以下のような、コンサル転職に特化したエージェントに登録し無料でケース模擬面接を実施してもらうことです。

筆者もケース面接対策時には転職エージェントさんには大変お世話になりました。

また、事前知識として以下の本は一通り読んでおくことをお勧めします。

ポイント確認

  • ロジカルに考えること
  • 生々しく具体的に想像すること
  • 分かりやすくアウトプットすること

 

具体的には、以下を考え表現することが重要です。

 ・定量情報 ⇒【因数分解】することで具体化して

 ・定性情報 ⇒【構造化】することで分かりやすく

これらの思考は対策中だけ考えるのではなく、常に意識することで自分自身に馴染ませることができます。

例えば、

  • 身の回りのモノ(ボールペンや通勤電車、入ったレストランなど)の市場規模や売上を考える
  • 利益向上策を考える
  • 新聞や雑誌の記事をみて、掲載されている企業の行動を自分なりに評価する(この行動の意図は?収益向上に貢献するのか?今後も伸びていくのか?他社は追随するか?そもそもいいのかor悪いのか?)
  • 自社の経営課題について考える(会社のホームページなどをみて「経営者視点」で考えてみる)

新聞を読みながら、電車に乗っていながら、食事をしながらも問題意識を持てば、何かに気付き、問題を見つけ、さらに考えることが出来ると思います。

何事に対しても、問題意識(なぜ?どうして?他には?)を持つことが非常に重要です。

鍛えたいスキル

  • 物事を分解・構造化して考える力
  • 具体的なユーザーニーズを想像する力
  • 思考の幅出し、深掘り
  • 前提や背景の洞察
  • 抽象化思考

ケース面接とは

ケース面接は、主にコンサルティングファームに入社時に用いられる面接の一種です。

志望動機などを聞く通常の面接(ビヘイビアと呼ばれることがあります)と異なり、候補者の問題解決能力、論理的思考、分析能力、コミュニケーションスキルを評価するために用いられます。

コンサルティングファームでなくとも戦略的な職種に応募する際に行われることもあります。

ケース面接の特徴

ケース面接は通常の面接とは違った特徴があります。

ケース面接の特徴4つ

  1. 実務シミュレーション
  2. 問題解決プロセスの評価
  3. コミュニケーションスキル
  4. 時間制限

実務シミュレーション

戦略ファームに顕著に見られますが、候補者には実際のビジネス状況や課題をシミュレートしたケース(事例)が提示されます。

候補者は、与えられた情報に加えて面接官とのディスカッションで得た情報を分析し、解決策や示唆だしを行います。

問題解決プロセスの評価

ケース面接では、問題を分解し、論理的なアプローチで問題に対処する能力が評価されます。

候補者は問題を理解し、適切なフレームワークを使用して解決策を導き出す必要があります。

ケース面接で用いられるフレームワークは以下のような書籍で頭に入れておきましょう。

これらのフレームワークを頭に入れた上で、それらをただはめるだけではなくそれぞれのケースにあった形に組み換え、解決策を提示する必要があります。

コミュニケーションスキル

候補者は自分のアイデアや分析を明確に説明し、質問を適切に尋ねたり、フィードバックを受け入れたりするコミュニケーションスキルも評価されます。  

時間制限

ケース面接は通常、時間制限が厳しく、候補者は限られた時間内に問題に対処する必要があります。

短い時間でもその時間内で一旦解き切ることが求められます。

BCGケース面接の体験談

今回、実際にBCGを受験したYさんからケース面接時の様子をお伺いすることができました。

就活生のために体験談を共有しても良いとご快諾いただきましたので、その内容をご紹介したいと思います。

Yさん、ありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げます!

Yさんの体験談

BCGのケース面接は、コンサルティング業界でのキャリアを追求する多くの人にとって試練の一つと言えるでしょう。

私もその一人で、BCGへの入社を目指してケース面接に挑みました。

その中でも、ある特定のケーステーマについての面接は特に印象深いものでした。

私のケース面接のテーマは、「ある自動車メーカーにおける新たな市場での成長戦略の策定」でした。

面接官から提示された情報によれば、クライアントは今まで主要な市場に焦点を当ててきたが、今後は新たな地域での展開を検討しているとのことでした。

私の役割は、どの市場に進出すべきか、戦略的アプローチは何かを提案することでした。

この面接の難しさは、限られた時間内に十分な情報を収集し、適切な戦略を提示することでした。

最初に行ったのは、フレームワークの構築でした。SWOT分析、市場調査、競合分析、財務データの確認など、戦略策定に必要なステップを整理しました。

そして、最も重要なのはロジカルシンキングでした。

与えられた情報から仮説を立て、それを検証するプロセスは非常に厳密でした。

私はデータを慎重に分析し、市場のトレンドや潜在的なリスクを考慮に入れながら、戦略を策定しました。

面接官は質問を投げかけ、私に対して疑問点を指摘してきました。

そのたびに、自分の考えを明確に伝え、論理的な説明を行うことが求められました。

また、コミュニケーションスキルも重要で、私の提案を明確に伝えると同時に、面接官の意見や質問にも注意深く対応しました。

面接の終わりに、私は提案した戦略を要約し、なぜそれが最適な選択肢であるかを説明しました。

その後、面接官からフィードバックを受けることができ、どのように改善できるかを学びました。

この体験は非常に挑戦的でしたが、BCGのケース面接を通じて、ロジカルシンキングやコミュニケーションスキルを向上させる貴重な機会となりました。

BCGへの入社を果たすことはできませんでしたが、この体験を通じて学んだことは、将来のキャリアにおいて大いに役立つものでした。

まとめ:コンサル最難関の1つBCGのケース面接

BCGのケース面接は挑戦的であり、十分な準備と練習が必要です。

しかし、事前にBCGの出題傾向を把握しケース模擬面接を実施することを内定を近づけることは可能です。

BCGで内定を勝ち取ることができれば、コンサルティング業界でのキャリアに大いに役立つことでしょう。

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