面接を控えているのだけど、面接の雰囲気や想定問答集について理解しておきたい!
そんなお悩みにお答えします。
結論:アクセンチュアの選考では、ロジカルシンキングや地頭の良さに加えて、候補者がアクセンチュアという会社を深くまで理解しているか、アクセンチュアの社風にフィットすることを根拠をもって説明できるかについて問われます。面接官は鋭い質問で候補者の人間性や資質について深掘りを行っていきます。
本記事の内容
- アクセンチュアの選考フロー
- アクセンチュアの面接で聞かれる質問例
- アクセンチュア面接通過に向けた対策
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- コンサルティングファーム9社の面接に進み、通過率78%
- アクセンチュア選考経験有(2次面接合格、オファー面談辞退)
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
この記事は筆者の体験談に加え、2名の現役アクセンチュア社員へのインタビューや転職エージェント3社からの情報、及び以下の書籍を参考し執筆しています。
コンサルティング業界へ興味があるが、自分の本当にやりたいことが明確でない場合は、以下のようなサービスの初回無料面談だけでも受けることをお勧めします。
自身のキャリアビジョンの解像度を上げる一助となるでしょう。
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アクセンチュアで実際に出題されたケース面接のテーマはこちらでまとめています!
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
コンサル力を鍛える
コンサルタントとして必要な考える力を養うためには以下を意識する必要があります。
最も効率的であるのは以下のような、コンサル転職に特化したエージェントに登録し無料でケース模擬面接を実施してもらうことです。
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筆者もケース面接対策時には転職エージェントさんには大変お世話になりました。
また、事前知識として以下の本は一通り読んでおくことをお勧めします。
ポイント確認
- ロジカルに考えること
- 生々しく具体的に想像すること
- 分かりやすくアウトプットすること
具体的には、以下を考え表現することが重要です。
・定量情報 ⇒【因数分解】することで具体化して
・定性情報 ⇒【構造化】することで分かりやすく
これらの思考は対策中だけ考えるのではなく、常に意識することで自分自身に馴染ませることができます。
例えば、
- 身の回りのモノ(ボールペンや通勤電車、入ったレストランなど)の市場規模や売上を考える
- 利益向上策を考える
- 新聞や雑誌の記事をみて、掲載されている企業の行動を自分なりに評価する(この行動の意図は?収益向上に貢献するのか?今後も伸びていくのか?他社は追随するか?そもそもいいのかor悪いのか?)
- 自社の経営課題について考える(会社のホームページなどをみて「経営者視点」で考えてみる)
新聞を読みながら、電車に乗っていながら、食事をしながらも問題意識を持てば、何かに気付き、問題を見つけ、さらに考えることが出来ると思います。
何事に対しても、問題意識(なぜ?どうして?他には?)を持つことが非常に重要です。
鍛えたいスキル
- 物事を分解・構造化して考える力
- 具体的なユーザーニーズを想像する力
- 思考の幅出し、深掘り
- 前提や背景の洞察
- 抽象化思考
アクセンチュアの採用面接前に知っておくべきこと
選考フロー(キャリア採用のケース)
アクセンチュアは基本的にケース面接はありません。
面接回数はほとんどのケースが2回で、当時利用していたエージェントさんによると、多くの場合で1次面接が合否を決める実質のゲートのようです。(とはいえ、2次面接以降も当然気は抜けません)
- 書類選考
- 面接(2回程度)
- オファー面談内定
- 内定
アクセンチュアは転職者に対して頻繁に会社説明のセミナーを実施しています。
面接で必ず問われる「なぜアクセンチュアか」の質問に対して、説得力を持って回答できるようにぜひ参加することをオススメします。
私も2回ほどセミナーに参加し、実際の社員さんから日々の働き方やアクセンチュアに入社した理由を質問しました。
こちらのページから採用イベント・セミナーに参加することができます。
面接傾向
1次面接
- 面接官:1名
- 所要時間:1時間
- 内容:ビヘイビアー面接(業界でも実施される一般的な面接)
シニアマネージャーの方から、履歴書の内容をかなり深く質問されました。
会話ベースで選考が進み、各質問に対して3回ほどのラリーが行われました。
面接の最後には簡単なフィードバックをいただき、私という人間をきちんと見て下さっているなと強く感じました。
2次面接
- 面接官:1名
- 所要時間:1時間
- 内容:ビヘイビアー面接
面接官からアクセンチュアの現状やご担当されているプロジェクトについて説明いただき、入社後にどういったことに挑戦できるか、といったご紹介をいただきました。
面接というよりかは、終始和やかな雰囲気で会社とのフィット感を確認された印象を受けました。
オファー面談
こちらは私が現役社員さんにインタビューした情報を基にしています。
- ご担当者:1名(人事部)
- 所要時間:1時間弱
- 内容:オファー内容(入社時期・年収・雇用契約等)、1次・2次面接のフィードバック
人事部の方からオファー内容の説明を一通り説明いただきます。
この断面で年収交渉をされる方もいます。
1次・2次面接で面接官が記載したフォードバックの詳細を説明いただけるので、大変モチベートされるとの声もありました。
事前に転職エージェントさんから入手していた情報通り、1次面接が最難関である印象です。最終面接である2次面接は、仲間として一緒に働けるかといった点を面接官と候補者の両者で確認を深める機会だと感じました。但し、エージェントさんから入手した他の候補者の体験談では2次面接でもかなり厳しく突っ込まれ選考を通過できなかったケースもありますので、気を引き締めて最大限の準備をして面接に臨むべきです。
アクセンチュアの採用面接で実際に聞かれた質問内容
私が受けた1次、2次で実際に質問された内容をご紹介します。
- なぜコンサルか
- なぜアクセンチュアか
- アクセンチュアの情報はどのように入手したか
- アクセンチュアに入って何を実現したいのか
- 自身の強みは何か(入社後の売り、既に持っているスキルセット)
- 挫折経験はあるか
- これまで経験した困難について (今までに壁にぶつかり、それを乗り越えた経験を教えてください)
- 10年後、15年後にどうなっていたいか
- これまでの業務経験について
- 支援先として興味のある業界や業務領域は
- 現職で頑張った/成果を出したエピソードは何か
- 新卒でその業界・企業を選んだ理由
- コンサルになるために足りない要素とそれをどう埋めようとしているか
- コンサルのバリューとは何だと考えるか
- なぜ事業会社の企画部門ではなくコンサルティングか
- コンサルはアドバイザー的にとらわれるかもしれないが、この点についてはどう思うか
- コンサル未経験だと年齢や職位が下の人指摘を多く受ける場面もあるが、耐えられるか(コンサルのお作法的な部分に耐えられるか)
- これまでの経験とは全く関係ない案件にアサインされることもあるがやれるか
- CoachはするがTeachはしない、セルフスターターとしてやっていけるか
- 泥臭いこともやっていけるか
以下は職歴書の深掘り時に質問された内容です。
職歴書の内容はかなり細かく質問をいただくので、面接前にご自身でも2段、3段と深掘りをしておく必要があります。
- プロマネの具体的な実施内容と工夫点
- クライアントの課題で解決できなかった経験とは
- MBAのきっかけは
- MBAで学んだことは
アクセンチュアのみならず、私がコンサルティングファーム9社の面接を受けて把握した質問はこちらにまとています。
面接対策にぜひご活用ください。
面接合格に向け筆者が実際に準備した5つのこと
アクセンチュアの面接に向けて以下のことを実施しました。
面接通過に結び付いた5つの準備
- 会社概要・会社特徴・強み・弱みを調査
- ケース面接対策
- アクセンチュア現役社員さんに働き方や社内の最新情報についてヒヤリング
- 想定質問に対する回答を準備
- ひたすら面接練習
会社概要・会社特徴・強み・弱みを調査
会社ホームページはもちろん、インターネット記事などで概要を集めます。
転職エージェントさんも積極的に紹介していますので、そちらも大いに参考にしましょう。
アクセンチュアは他のコンサルティングファームと比較しより多くの社員の声をホームページに公開しているので、ぜひ先輩社員の言葉を参考することをオススメします。
私はこちらのページをくまなく見て、会社に対するイメージをクリアにしていきました。
もちろん求人も読み込み、必要とされる人材像や期待される業務内容を理解することで自身の活躍するイメージを創ります。
ケース面接対策
アクセンチュアは基本的にケース面接はないと転職エージェントさんから聞いていましたが、ケース面接の対策はそれでも必要だと考えます。
知り合いの社員さんからは、ケース面接チックな内容や誕生日のパラドックスといった計算問題が出されたこともあると聞いていたため、万全の準備をするという意味でケース面接対策は実施要です。
実際に面接通過された方は上記書籍に加え、こちらの書籍も読んでいたとのことです。
ケース面接の準備を徹底したい方はこちらのも参考にしてみると良いと思います。
アクセンチュア現役社員さんに働き方や社内の最新情報についてヒヤリング
志望度の高い企業の面接に臨む際には、ぜひ現役社員の方にコンタクトを試みましょう。
アクセンチュアは転職者に対し、積極的に現役社員と接触する機会を提供しています。
仮に選考に進まなかったとしても、企業比較を行う際に有力となるネット上には公開されていない貴重な情報を得られることが多いです。
1対1での質問ができないまでも現役社員の方からお話を聞くことは、他の候補者とあなたを差別化する要素にもなるので積極的に行動できると良いですね。
尚、選考会でない以上、セミナー参加に際して職歴書などの書類提出が求められるケースは基本的にありませんので、応募を検討中の方も安心して参加することができます。
私の場合は、2回ほどアクセンチュアのセミナーに参加し、役員・社員の方へいくつか質問をさせていただきました。
知り合いのアクセンチュア社員さんがいない場合やセミナーに参加することが難しい場合は、Glassdoorの情報を参考にしましょう。
SNSやGoogleアカウントを持っていれば、会社情報、過去に面接で聞かれた質問等、基本的な情報はこちらでサーチすることが可能です。
具体的な使い方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
想定質問に対する回答を準備
転職エージェントを利用する最大のメリットの1つでもありますが、エージェントさんがこれまで支援してきた候補者から蓄積した質問集を入手します。
機密情報管理の都合上、積極的に開示されるものではありませんが、アクセンチュアを本気で受けるのであれば転職エージェントにぜひ聞き込みを行うべきです。
私は実際に事前に転職エージェントに教えてもらっていた過去問がいくつか本番の面接でも出題されました。
事前に回答内容のポイントを整理していたので、落ち着いて受け答えをすることができました。
面接対策に必須の自己分析の方法については、こちらに5つのステップで解説していますのでご参考ください。
ひたすら面接練習
考えが自分の口から自然に出てくるように何度も練習を行います。
オンライン面接でしたので、PCカメラオンで実際の表情や身振りを観察しながら必要な修正を行います。
録画をすることで声のトーンや速さについても落ち着いて分析することができます。
理想的な方法としては、第一志望群ではない企業の面接を受けて面接慣れをすることが一番パフォーマンス向上に繋がると思いました。
この辺りの戦略やスケジュールについては転職エージェントと密にやり取りをする必要があります。
ぜひ能動的に転職エージェントにアプローチし、あなたにとって納得のいく転職活動を実現しましょう。
アクセンチュアへ転職にオススメのエージェント
ケース面接練習にきちんと対応してくれる転職エージェントさんを選ぶことが必須です。
特に最後の2つに関しては、どちらもご担当の方が熱心にケース面接から選考の進め方についてアドバイスくださりました。
今でも本当に感謝しています。
まとめ:アクセンチュア社員と接する機会を積極的に活用し、いかに入社後の活躍イメージを明確にできるかが鍵!
アクセンチュアは世界最大のコンサルティングファームであり、日本国内でも社員数は1万5千人を超えています。
会社としても働き方改革を強く推進しより自社が魅力的な企業となることで、優秀な人材を引きつけることに注力しています。
あなたがどれだけアクセンチュアを理解しているかという点に加え、面接を通してあなたを理解できる要素をいかに面接官に伝えるかが鍵となります。
積極的にアクセンチュア社員と接触して、自身をアピールする要素を入手しましょう!
あなたの目指すキャリアアップ実現を応援しています。
何かキャリアに関するご質問がある方はお気軽にこちらのコンタクトからご連絡頂ければと思います。
今回参考にした書籍