評価基準があるようで曖昧だったり
どこまで理解したら合格点に達しているのか。
事実、キャリコン試験前の筆者もそんな気持ちでした。
今なら言えます、キャリコン合格を目指す当時の筆者に。
努力の方向性は間違っていなかったと。
その証拠に、態度・展開・自己評価のすべての項目において「A」を取ることができました。
キャリコンは合格してからがスタートライン。合格がゴールじゃない。
とよく言います。
でも逆にいうと、合格しないとスタートラインに立てないのです。
どんなにあなたが優秀でやる気があり、誰かのためになりたいと思っていても、キャリコン試験に合格しないとキャリコンとしての支援を開始することができないのです。
そんなのはあまりにも勿体なさすぎる。
試験は試験と割り切り、最短距離で合格を勝ち取り、いち早くスタートラインに立つべきです。
それがあなたのためであり、世の中のためでもあると筆者は考えています。
今回は、真剣にキャリコン面接合格を目指す受験者に向けて、筆者が面接試験をオールAで合格したノウハウをお伝えしたいと思います。
資料コンテンツは受験時代に意識していたことや取り組んでいたことを中心に、キャリコンとして2年間活動を続ける中で新たに気づいた点を織り込み、作成しています。
不安を抱えながら面接対策をしている方々の道標になれば良いと思い、情報をお届けします。
本資料の想定読者と目的
- 本資料の想定読者: キャリコン受験要件(厚生労働大臣が認定する講習課程を修了している等)を満たし、面接試験合格を目指す方
- 本資料の目的: 限られた時間の中で要点を押さえて最小限の努力でキャリコン合格を目指すこと
こんな方におすすめ
- キャリコン(キャリアコンサルタント)の資格試験を受験する予定の方
- キャリコン業界に興味を持つ人
- カウンセリングやコーチングを学びたい人
- 自己啓発やスキル向上を目指す人
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(合計30名以上)
- 大学でキャリア構築に関する講義を実施
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
相談者視点で参加した、ポジウィルの無料カウンセリング体験を含む、キャリア関連のおすすめの無料ツールについてはこちらでまとめています。
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
筆者のキャリアサポートを受けて転職を成功した方からいただいた声をこちらにまとめています!
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収録コンテンツ
今回は筆者の蓄積した合格ノウハウのうち、冒頭部分のみをこちらでご紹介いたします。
全ての内容をご覧になる場合はこちらへをご参考ください。
キャリコン実技オールAが面接合格ノウハウ教えます 限られた時間の中で要点を抑え最⼩限の努⼒で面接合格を⽬指せるコンテンツ詳細
- 結論:面接合格に向け身につけるべき2つの能力
- 面接試験に関する前提知識
- i.実技試験で求められること
- ii.キャリアコンサルティング協議会と日本キャリア開発協会の評価区分
- iii.面接試験当日の流れ
- iv.面接試験会場の様子
- 15分の面接試験中に実践すること
- i.試験本番の流れと支援者としてのアクション
- ii.試験本番の流れと支援者としてのポイント
- iii.Tips:筆者が面接試験全体を通して意識していたこと
- iv.問題に関する相談者の自発的な気付きを促す問いかけや態度
- v.解決策及びその実行方法を提示する問いかけや態度
- vi.優先度高く取り組む問題の選定軸
- vii.想定される相談者の問題と対策方針
- 5分の口頭試問中に実践すること
- i.口頭試問で問われる質問
- ii.口頭試問のコツ
- 面接対策1か月でオールA合格した筆者の実施した6つのこと
- 模範ロープレ(逐語録)
- 本資料の取り扱いに関する注意事項
面接対策に関するおおまかな記事はこちらもご参照ください。
結論:面接合格に向け身につけるべき2つの能力
まず、結論です。
面接合格に向けて受験者が意識して身につける能力は2つです。
[1] 問題発見能力
[2] 解決方向性提案力
信頼関係構築のための傾聴力や共感力は、認定講座を経た方、普段人材支援に関わるようなキャリコン受験要件を満たす方であればすでに備わっていると想定しています。
面接試験の合格に向けて意識して磨き上げなければいけないのは上記2つの、まさにキャリコンのコア能力です。
逆にこれらの能力が高いレベルで維持されていれば口頭試問で困ることはありません。
問題発見能力
まず、[1] 問題発見能力、ですが、こちらは相談者が自ら語る表層的な悩みから一歩踏み込んで真の問題を発見するために必要です。
具体的には、過去の経験や感情にフォーカスした質問を投げかけ、相談者自らが真の問題に気づくよう導くのです。
具体的な問いかけは、資料で詳細を解説しています。
面接試験では、基本的に問題が複数存在しています。
それらの問題をまずは洗い出すこと。
その次にそれらの問題について、論理的な軸を持って優先順位をつけ、相談者と合意することが必要です。
優先順位選定のための軸は、資料で詳細を解説しています。
解決方向性提案力
続いて、[2] 解決方向性提案力です。
解決策ではなく解決「方向性」としているのには訳があります。
それは、解決策を最終決定し行動に起こすのはあくまで相談者であるからです。
支援者はあくまで「こんな話が出たのでこういったことをやるとこんな良いことがあると思うのですがどうですかね?」と、相談者の発言(FACT)を整理し、それらのFACTから論理的に解決策を導出し提案するのみです。
解決策を提示するだけでは、本当の意味で相談者の問題を解決することにはなりません。
相談者が自分で納得して初めて効果が得られるのです。
また、キャリア支援は相談者が自立して問題に対処できるようになることを目指しています。
従い、キャリアコンサルを受けたあと、新たな問題が発生した際に相談者自らが自走できるような支援をすることが理想とされています。
話を面接試験に戻しましょう。
試験では解決策を押し付けるのではなく、キャリアコンサルタントとしての見立てを根拠に、あくまで解決の方向性を提案します。
その前段階で相談者が自らの語りを経て内省が十分に深まったのであれば「今後どのように進めたら良いと思いますか?」と投げかけてあげても良いと思います。
ただ、試験に限って言うと15分と言う限られた時間ではその深さまで相談者の内省を促すことは難儀ですし、相談者役の人もそこまで能動的に返答してくれない可能性が高いので、こちらから方向性を提案するスタイルで良いと思います。
ここで重要なのは必ずボールを投げ返すと言うことです。
「支援者としてこうした方が良いと思います」
だけで終わってしまうと、相談者がそれに同意しているのかわかりませんし、相談者はどこまで行ってもやらされている感を感じてしまいます。
そのような事態を避けるべく、そのような解決法工程が良いと考える根拠をきちんと伝えることに加えて、「どう思いますか?」とボールを渡してあげることが効果的です。
面談は相談者のために実施されますので、その施策をやるかやらないかは相談者が決めることです。
支援者は相談者にとって最適と考える支援方法を打診するところまでで良いのです。
面接試験に関する前提知識
面接試験で合格点を取るには、実技試験で何が求められているかを理解する必要があります。
プロのキャリコンとして活動している筆者個人の視点としては、実践的な面接とキャリコン面接では求められていることは必ずしも一致していないと考えていますが、今回は試験に合格することを最優先に考える必要があります。
キャリ協のHPに実技試験で求められることが記載されています。
これを読み解くと、つまり次の4つの要素が求められていることがわかります。
ロジャーズの3原則である、「自己一致(スライド中①)」「共感的理解(スライド中②) 」「無条件の肯定的関心(スライド中②) 」は当然のことながら、それらに加えて、冒頭の結論パートで述べた問題把握(スライド中③)と具体的展開(スライド中④)が求められます。
受験団体が2つあるので、どちらで受験するか迷うと思います。
筆者も迷いました。
ただ、面接試験で求められていることはどちらも同じです。
口頭試問で問われる内容はもちろん、ロープレのプロセスも事細かに見られています。
答えを見つけるのではなく、相談者への関わり方、そのプロセスを重視する意識を持ちましょう。
続いて、面接試験当日の流れについてお伝えします。
当日のおおまかな流れを頭に入れておくことで、試験そのものに集中できるようになります。
会場にもよるかと思いますが、当日は主に待機室と面接会場の2つを行き来します。
待機室入り口で受付を終えると、座る場所を指示されて案内があるまで自由時間です。
筆者の場合、受付から20分ほどで試験の案内が始まりました。
この時間ではテキストを見たりお手洗いに行ったりできます。
あまり早く会場に入りすぎてもピリついた緊張感に疲れてしまうので、おすすめは会場近くのカフェなどで十分にリラックスしてから会場入りすることです。
カフェで自分のペースで落ち着きながら最後の試験準備を行い、会場ではロープレイメージを膨らませるのです。
試験案内が終わると面接会場に移動します。
面接会場付近まで来ると、1人に1人の係人が迎えにきてくれて、面接会場入り口、外に設置されている椅子に案内されます。
この際に、相談者役のプロフィールが記載された1枚の紙を渡されます。
ここがポイントです。
相談者役情報を読み込み頭に入れます。
緊張していますのでなかなか頭に入らないかと思いますが、少なくとも相談者役の名前は頭に入れておきましょう。
読み終わったら紙を返し、呼ばれるまで待機します。
係の人から中に入るよう案内され、面接会場に入ります。
中には面接官2人と相談者役1名が座っています。(レイアウト図は次ページ参照)
簡単な本人確認があったのち、いよいよロープレに入ります。
ロープレ中はきちんと相談者役の方に体を向け、これまでの練習通り落ち着いて取り組みましょう。
机には時計が置いてありますが、筆者はロープレに集中していて時間を見ることはしませんでした。
ロープレが終わると口頭試問です。
口頭試問で問われる質問とそれに対する解答案、ポイントは資料で詳細を解説しています。
口頭試問が終わると面接会場を退室し、待機室に戻ります。
荷物を受け取り、会場を出ます。
試験本番の流れと支援者としてのアクション
15分のロープレでは主に2つのプロセス、5分の口頭試問ではそれらに加えて1つ、合計3つのプロセスが重要となります。
信頼関係構築
まず、ロープレですが、信頼関係構築と問題把握が求められます。
特に信頼関係構築は口頭試問まで続く要素ですのできちんと対応しましょう。
そのためには、話す速度や表情、ジェスチャーなどを工夫する必要があります。
カウンセリングですので普段とは異なるコミュニケーションを実行するのです。
問題把握
続いて問題把握ですが、経験や感情にフォーカスした問いかけを行い、相談者の内省を促します。
カウンセリングに慣れていないと物事(What)に関する質問が多くなりがちです。
例えば、以下のケースでは物事に関する質問を行ったため、相談者の内省を促すことができていません。
相談者の「仕事が辛い」という気持ちが置いてけぼりになってしまっています。
CL: 仕事が辛いんですよね
CC: そうなんですね。どんなことが辛いんですか。(物事)
CL: なんだか、雑務ばかりやらされていて周りから下に見られている気がしているんです。
CC: 雑務とはどんなことをされているのですか。(物事)
CL: 総務課にいるのですが、書類チェックや共有場所の掃除などです。
CC: そうなんですね。どんな書類をチェックしているのですか。(物事)
CC: 社宅手続きなどに関する書類です。
一方で、次のケースでは感情や経験についての問いかけを使うことで、相談者自身が客観的に物事を考えるきっかけを与えています。
CL: 仕事が辛いんですよね。
CC: そうなんですね。辛いと思われる、何かきっかけがあったのですか。(経験)
CL: ええ、この前書類チェックをしていた時に「誰でもできる仕事なんだからもっと早く済ませてほしい」と言われまして。
CC: そうでしたか。それを言われた時、〇〇さんはどんなお気持ちでしたか。(感情)
CL: 私の仕事はあまり重要ではないのかなって。自分なりに誇りを持ってやっているんですけどね。
CC: 誇りを持って仕事をされていらっしゃるのにそんなこと言われたら辛いですよね。これまでもそのようなことを言われた経験はあるのですか。(経験)
CL: いえ、今回が初めてです。
よく「質問を考えながらカウンセリングをしている」「質問が思いつかない」と言う方がおられますが、感情や経験について問うことで話が広がるので質問に困ることはなくなります。
事前のロープレ練習で感情や経験について質問する癖をつけましょう。
また、「こんな問題を抱えているのでは?」と言う仮説ができた後、それらについて相談者に確認します。
この際に重要なのは、仮説を当てに行かないと言うことです。
カウンセリングにおける仮説は外してなんぼなのです。
むしろ仮説を外すことで、問題把握の確度が高まります。
仮説を述べる際に「もしかしたら違うかもしれないですが、今のお話をお伺いして…」
といった枕詞を入れることで、相談者に否定させる余地を与え、真の問題把握をする機会を創出させるのです。
外しても良いので、問題の仮説を確認する勇気をつけてください。
具体的展開
最後に具体的展開です。
これは15分のロープレでは難しい領域ですので、ロープレ中には意識しなくても良いです。
具体的展開は前工程で把握した問題を般化(より一般的な概念に昇華させる)させます。
般化させることで、あらかじめ頭に入れておいた問題に対する対策方向性を活用しある程度口頭試問に耐えることができます。
問題と対策方向性については、資料で詳細を解説しています。
さて話を元に戻すと、もしロープレ中に具体的展開まで実施できる場合は、複数導出した問題の優先順位づけと解決方向性について、「相談者と一緒に」考えていきます。
答えはあくまでも相談者の中にあるので、相談者が納得しながら進められるか、が重要です。
資料に詳しく記載のある内容
今回ご紹介できなかった部分は、筆者が面接で実施した本当にコアの部分です。
短期間で効率的に面接試験を合格したい方や面接試験の練習に苦悩されている方におすすめの内容となっています。
今回ご紹介できなかった内容
3. 15分の面接試験中に実践すること
- ii.試験本番の流れと支援者としてのポイント
- iii.Tips:筆者が面接試験全体を通して意識していたこと
- iv.問題に関する相談者の自発的な気付きを促す問いかけや態度
- v.解決策及びその実行方法を提示する問いかけや態度
- vi.優先度高く取り組む問題の選定軸
- vii.想定される相談者の問題と対策方針
4. 5分の口頭試問中に実践すること
- i.口頭試問で問われる質問
- ii.口頭試問のコツ
5. 面接対策1か月でオールA合格した筆者の実施した6つのこと
6. 模範ロープレ(逐語録)
7. 本資料の取り扱いに関する注意事項
詳細が気になる方はこちらを覗いて見てください
キャリコン実技オールAが面接合格ノウハウ教えます 限られた時間の中で要点を抑え最⼩限の努⼒で面接合格を⽬指せるもう少し続けてお伝えすべきことがたくさんありますが、最後に一つ大切なことを伝えたいと思います。
キャリコン面接試験、そしてキャリコン自体は、単なる資格や仕事ではありません。
それは、他の人の人生に寄り添い、サポートし、成長に貢献する使命です。
合格がスタートラインであることは確かですが、それはあくまで新たなチャレンジの始まりです。
おそらく、この道を選んだあなたは、誰かの人生に良い変化をもたらすことに情熱を燃やしていることでしょう。
それは素晴らしいことです。
キャリコン合格を目指す方々に、私の経験から得たノウハウを共有できたことを光栄に思います。
あなたがその知識を実践に活かし、新たなキャリコンとして輝き続けることを心から願っています。
あなたのキャリコンの旅が輝かしいものとなりますように。