そんなお悩みにお応えします。
ポイント
ジョブ・カードはこちらの公式HPからダウンロードできます。キャリアコンサルを受ける時はもちろん、転職時にも活用できる便利なシートです。初めて作成する場合はできるところからで良いので作成しキャリアコンサルタントとの面談を通してブラッシュアップしていくことを視野に入れましょう!
本記事の内容
- ジョブ・カードとは
- キャリアプランシートの項目とポイント
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施
- 国家資格キャリアコンサルタント合格(オールA評価)
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
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(本ページは一部プロモーションが含まれています)
ジョブ・カードとは
公式HPによると、ジョブ・カードは以下のように定義されています。
ジョブ・カードとは、以下のとおり、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するものです。
ジョブカード制度総合サイト
平たく言うと、これまでの職務経歴や今後どんなことを目指していきたいかをまとめるための書類です。
自分自身を理解し、将来目指すキャリアを考えるツールであり、キャリア面談や採用場面などで活用できます。
また、ジョブ・カードはいくつかあるシートの総称です。
ジョブ・カードでよく使うシート5つ
・様式1-1:キャリアプランシート(就業経験がある方が記入して下さい)
・様式1-2 キャリア・プランシート(就業経験のない方・学卒者等が記入して下さい )
・様式2 :職務経歴シート(これまでの職務経歴について記入して下さい)
・様式3-1:職業能力証明(免許・資格について記入して下さい)シート
・様式3-2:職業能力証明(学習歴・訓練歴について記入して下さい)シート
様式1
就業経験の有無によって記入するシートが異なります。
就業経験がある方は様式1-1を、就業経験がまだない方は様式1-2を作成しましょう。
記入項目
- 大事にしたい価値観、興味・関心を持っていること
- 自分の強み、弱みを克服するために努力していること
- 今後やってみたい仕事(職種)や働き方、仕事で達成したいこと
- 今後向上・習得すべき職業能力や、その方法
- 自己PRやキャリアコンサルティングで相談したいこと
様式2
これまでの職務経歴についてまとめるシートです。
記入項目
- 就業期間(年月〜年月)
- 会社名
- 所属
- 職名
- 雇用形態
- 職務の内容
- 職務の中で学んだこと、得られた知識・技能
様式3
取得した免許・資格、これまでの学習歴についてまとめるシートです。
記入項目
- 免許・資格の名称、取得時期
- 免許・資格の実施・認定機関の名称
- 免許・資格の内容等
- 学習の期間
- 教育・訓練機関名、コース名
- 学習内容
このように見るとたくさん準備しなくてはいけないと億劫になる方がほとんどだと思います。
当然全てを詳細まで作成することが理想ですが、筆者としては努力義務としてできるところまで記入し面談に臨むことで良いと思います。
詳しい内容はカウンセリング中に伝えることができますし、実際にはジョブ・カードに書いていない内容がカウンセリングを通してたくさん出てくるので、そこまで気負いせずにジョブ・カードを作成してみましょう。
ジョブ・カードはここで作成して完成ではなく、キャリアに応じて見直し継続してブラッシュアップしていくものです。
そういった意味合いでも、あくまで完成途中で問題ないのです。
ジョブ・カードの公式HPには書式だけではなく、事例も掲載されています。
何を記載すべきか迷った時はぜひ参考にしましょう。
キャリアプランシートの項目と作成時のポイント
それでは早速、キャリアプランシートの項目と作成時のポイントについて見ていきましょう。
価値観、興味、関心事項
「価値観」と「興味、関心」を区別してそれぞれ記入すると良いです。
価値観も興味・関心も似たような言葉ですが、価値観は自身の軸(長期的視点)、興味・関心はより現在から近未来の内容(短中期的視点)だと考えることができます。
長期的にどうなりたくて、だから現在、もしくはこれからこういったところに興味や関心を持っている、といった流れが自然です。
下記は公式HPに掲載されている事例です。
ここでは価値観について、チームを統率することが挙げられています。
筆者であれば、なぜチームをリードすることにやりがいを感じているのか、もう1、2段階掘り下げたいと思います。
さらに、霞ヶ関システムに入社した理由をさらに深掘りすることで、相談者の興味・関心を明確にできると考えます。
こう言った視点を取り入れながら何度もブラッシュアップしていくことが、より良い自己分析につながるのです。
強み等
可能であれば3つほど挙げると良いです。
そのうちの1つ、もしくは2つをハードスキル、残りをソフトスキルにしたいです。
ハードスキルとは、例えば語学や簿記などの学問寄りなスキルを指します。
一方でソフトスキルとは、リーダーシップやコミュニケーションなどの人間性や性格に関連するスキルを指します。
こちらも公式HPに記載されている事例を見て見ましょう。
問題解決能力、信頼関係構築能力、環境適応能力、英語力、マネジメント力が文章で記載されています。
筆者であれば、まずはハードスキルである英語力を最初に持ってきて、英語力がなぜ強みなのか、それを活用してどんな結果を出したのかを記載します。
またこのように要素がいくつか出てくる時は可能な限り箇条書きにすることをお勧めします。
箇条書きにすることでスッキリ見えますし、それぞれの関係性(並列なのか、主従関係にあるのか等)を可視化できます。
つまり、以下のようなかたちで表現します。
- 英語力:(成果エピソード)
- 問題解決力:(成果エピソード)
- 信頼関係構築力:(成果エピソード)
- 環境適応能力:(成果エピソード)
- マネジメント力:(成果エピソード)
将来取り組みたい仕事や働き方
今後やってみたい仕事、働き方、仕事で達成したいことの3つに分解して記載すると良いです。
ジョブ・カードに限らず、似た要素のものをごちゃ混ぜに1つの項目として記入してしまうと、結局何が言いたいのか伝わりづらくなってしまいます。
今後やってみたい仕事は、上部で記載した価値観や興味関心とのつながりを意識して書くとロジックが通ります。
働き方はどうでしょうか。
家庭と仕事との両立、リモートワーク等、希望する働き方を記載してみましょう。
仕事で達成したいことは、今の仕事でも良いですし、将来着きたい仕事で達成したいことでも良いと思います。
中長期的な視点、短期的な視点のそれぞれで考えても良いかもしれませんね。
公式HPの事例では、成果が語られています。
受賞2回等、定量化されていて非常に良いのですが、筆者であればこれは、前段にあった強みの成果エピソードとして記入します。
ここでは「将来」についての話であるので、過去のことを記載するのはベストではないと考えるためです。
これから取り組むこと
これまで考えてきた理想の自分になるために、理想の状況になるために、どのような経験を積んだりスキルを身につけるのか考えてみましょう。
公式HPの事例では、「これから取り組むこと」を問われている項目で取り組む必要がないと回答している要素があります。
筆者であればこの要素はスペースが勿体無いので削除します。
その他
特にキャリコンに相談したい内容があれば記載しましょう。
筆者は「ここを悩んでいる!」というポイントを記載しました。
公式HPの事例でも相談したい内容を明確に記載していますね。
まとめ:ジョブ・カードの作成=自己分析
ジョブ・カードの作成って時間かかりますよね。
そうなのです!
設定された項目を埋めるためには、自己分析ができていないといけないのです。
自己分析は自分でたたき台を作った後、何度も他者レビューを入れて徐々に作り上げていく必要があります。
なので、初めてジョブ・カードを作成する場合は出来なくて当然です。
気負いせず、まずはできるところから。
記入ができない箇所があれば、なぜ書けないのか考えつつもキャリアコンサルタントに相談してみるのが良いと思います。
もしジョブ・カードの作成でお困りの方がいましたらぜひご相談ください。