新しい職場でのスタートは、まるで新たな舞台への挑戦。
その舞台で成功するためには、ただスキルを発揮するだけでなく、周囲とのコミュニケーションや関係構築が鍵となります。
今回は筆者の知り合いである、新卒で戦略コンサル→メガベンチャー→独立を経た方から直接お伺いした、新しい職場でうまくいく人・いかない人の特徴をご紹介したいと思います。
プロジェクトベースで働き常に働く環境が変わる筆者も、この方とお話しして「確かに」と思うことが多々ありました。
こんな方におすすめ
- 新しい職場や環境に転職・入社したばかりの方
- コミュニケーションスキルを向上させたい方
- 新しい環境でのストレス管理に興味がある方
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(合計30名以上)
- 大学でキャリア構築に関する講義を実施
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
相談者視点で参加した、ポジウィルの無料カウンセリング体験を含む、キャリア関連のおすすめの無料ツールについてはこちらでまとめています。
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
筆者のキャリアサポートを受けて転職を成功した方からいただいた声をこちらにまとめています!
キャリアパーク入社後・転職後にワークする人
年齢に関係なく誰とでもフラットなコミュニケーションを取れる。
相手へのリスペクトを忘れないコミュニケーション。
入社後にワークする人は新しい環境で活躍できる人はこのようなコミュニケーションを活かし、さまざまな領域に対して貪欲にキャッチアップしていました。
専門外のことも「自分には関係ない」と割り切らず貪欲に学び、周りのメンバーと協力して成し遂げる。
上下関係を意識しないフラットなコミュニケーションスタイルの人には人が寄ってきます。
ワークする人は会社に馴染むだけではなく、会社の仕事に馴染むことを意識しています。
また、何かを否定することなく、「こうすると良くなる」という提案を行い自ら行動することも特徴です。
転職のpotenキャリア入社後・転職後にワークしにくい人
一方でなかなかワークできない人は、周りとの関係構築がうまくできず、全て自分でやろうと抱え込んでしまうことがあります。
今のやり方を否定する人も苦労するでしょう。
社内で「できていないこと」があるのはある種当たり前のことです。
できていないことを否定したり指摘したりすることは、新しく入った人には簡単なこと。
それを改善するためにあなたが採用されたことを忘れてはなりません。
おすすめのコミュニケーションスタイル
では、新しい環境でワークするためにはどのように振る舞うことが望ましいのでしょうか。
ひとつは、まず否定から入らないことです。
新しい環境において、やらないといけないことやプロセスができていないのは、他に優先すべきことがあったから。
チームメンバーも人であるので、否定から始める人と深い議論をすることは実質難しいです。
問題が発生していることは当たり前なので、逆にその前提で動ける人は早期に立ち上がり活躍できる可能性が高いでしょう。
既存社員も問題は認識しており、それを分かった上で、それをどうしたら解決できるか提案して欲しいと期待しているのです。
もしかすると、初めから否定している人は、否定することを「新しい風を吹かせる」ことだと考えているかもしれません。
そうではなく、肯定から始めてその後に「もっと」をいいましょう。
「こうするともっと良くなる」とポジティブな提案することで、周りから信頼されます。
また、一緒に仕事をするメンバーに敬意を払いましょう。
当然ですが、年齢に関係なく敬意を払う必要があります。
とはいえ、人は「年齢バイアス」と呼ばれる、年齢が若い多いに応じた相手への期待値を保ってしまっているものです。
年齢バイアスを持っていることを認知した上で、年齢を見て何かを判断していたら一度立ち止まることを意識しましょう。
さらに、人は敬意を払わない人とはコミュニケーションを取りたくないものです。
周囲のコミュニケーションスタイルを学ぶ
自分が正しいと思う振る舞いだけではなく、組織やチームのコミュニケーションスタイルを理解しましょう。
その組織において、どのような振る舞いが不快感を与えるのか、どのような振る舞いが賞賛されるのか。
会社によっては根回しが当たり前のところもあるが、逆にそれがNGという会社も存在。
組織の振る舞いを理解せずに、自身のやり方を押し通すと問題や歪みが生まれかねません。
その会社、企業ではどのようなコミュニケーションが好まれているのか観察しましょう。
転職後3ヶ月の過ごし方
最初の3ヶ月は以前の環境と同じようにはワークしないことを自覚しておきましょう。
転職“3ヶ月の壁”を乗り越えるには?
すぐに環境に適応して自らの価値を出すことのできる可能性は極めて低いです。
寧ろすぐに価値が出せるのは前の同じことをやる時くらいだと思います。
うまくいく人はいきなり派手に動き始めたりしません。
むしろ、最初の3ヶ月は新しい環境におけるコミュニケーションを学んだり、関係構築に時間をかけるべきです。
いきなり派手に動くことはある種、博打とも言えるかもしれません。
3ヶ月の間は慌てずにキャッチアップを最優先にしましょう。
加えて重要なことが期待値コントロールです。
チームに対して自分が得意なこと、できること、やりたいことを伝えます。
人はあなたが思っているほど、あなたの考えを理解していません。
同じワーディングでも全く同じ意味に取られることはないのが常です。
お互いの認識を伝え合い、擦り合わせていくことが大切です。
自分のやりたくないこと、苦手なことを伝えることも同じくらい重要です。
無駄な誤解を生まないためにもこの辺りの情報はなるべく早めにきちんと伝えましょう。
関係性を築く
関係性を築くことは案外大変です。
そこでおすすめなのが、関わりのある人と1on1を実施することです。
些細な感情の揺らぎを共有しましょう。
仕事とはいえ、何かしらのミッションを達成する仲間として意識してみても良いかもしれません。
相手のコミュニケーションスタイルを学び無駄な摩擦を回避するのです。
相手のことをよく知らないと、相手が問題を起こしてしまった時に思考を追うことができず、不信感が募りやすいと考えます。
一方で相手のことを理解していると、相手が問題を起こした時に「この人は今こういう状況にいるのでその中で問題が起きてしまったのか」と、問題の原因を状況と紐づけることができます。
仕事上の個人だけでなく、プライベートも含めたその人の人となりを理解することで、相手のことを多角的捉え、仕事を進めやすくなります。
なお、人との繋がりは人を介した方が作りやすいとも言われています。
関係性はゼロから作るよりも紹介ベースで構築した方が広がりやすいです。
セルフコンディション
最後に、疲れた時はきちんと休みましょう。
新しい環境での生活は想像以上に心身への負担が大きいです。
そしてその心身の疲れは想像以上に、かつ無意識的にコミュニケーションや仕事に影響します。
元気な状態ならフラットに見える相手のリアクションも、疲れているとネガティブに感じ取りやすいモノです。
新しい組織に参画した直後はお金をかけてでも疲労回復やリフレッシュを積極的にしましょう。
以前と同じように生活しているとリフレッシュができずに心身の負債が溜まりネガティブなループに陥ることがあります。
よく寝る、ゆっくり過ごすことに加えて、温泉に行ったりマッサージに行ったりと、積極的にリフレッシュすることが必要です。
このようにするためには、疲れが溜まってから行動するのではなく、自分がうまくワークする状況や状態、またストレス発散方法を言語化しておくことがおすすめです。
人間誰しもネガティブなループに陥ることはあります。
人はストレス下に置いて、無意識にその人固有の行動を起こしています。
従い、自分がストレスを受けている時にどのような行動を取るかメタ認知しておくと、自らがストレスを感じている状態に気づくことができるようになります。
ネガティブなループに陥っていることに気づくことで、そのループから抜け出すことができるのです。
まとめ
新しい職場での成功は、スキルだけでなく、良好な人間関係や適応力も不可欠です。
この記事では、新たな環境でのスタートを切りたてるためのポイントを紹介しました。
入社後・転職後の初めの3ヶ月は焦らず、環境への適応や関係構築に重点を置くことが成功の鍵となります。
コミュニケーションスキルの向上や相手へのリスペクト、自身のセルフコンディショニングの重要性を理解し、柔軟なアプローチで新しい風を組織にもたらすことが肝要です。
新しい舞台での成功に向けて、自らのやり方を見つめ直し、ポジティブな提案と敬意あるコミュニケーションを通じて、新しい環境で輝くための一歩を踏み出してください!